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<写真特集>故宮百年―繁栄と寂寞と

候元超   2016年7月12日(火) 19時40分

偉大なる中国の繁栄の象徴・故宮にただよう寂寥やはかなさ、抑圧感を見事に捉えた作品で一躍、その名を世に知らしめた写真家・侯元超。なかば偏執的とまでいえる熱情と厳しさをもって被写体を見つめ、その本質を描き続けている。

中国の栄華を象徴する「故宮(紫禁城)」を真正面から捉えた大スケールの作品群で一躍、その名を世に知らしめた写真家・侯元超(ホウ・ユエンチャオ)。揺らぎない権力と繁栄を誇った宮殿を力強く描き出しながら、どこか陰鬱さや寂寞、はかなさ、鬱屈を漂わせる同作は、多くの人々に鮮烈な印象を与えた。

優秀な写真家には、洞察力に優れていることが何よりも求められる、とは多くの評論家が考えるところだが、事物に存在する本質を見出し、画面に焼き付けることは写真家の使命である。すなわち、被写体をつぶさに観察し、平凡な事物から新しい発見や美感を引き出し、光と構図のみで構成される簡潔な画面に感動のストーリーを描き出すことである。侯もなかば偏執的とまでいえる熱情と厳しさをもって被写体をえぐる。侯がレンズを向ければ、たとえば市井に生きる名もなき人々が、饒舌にその人生のストーリーを滲ませるのである。つまり、多くの優秀な写真家と同じく、侯にとって写真とは、万物の「内なるもの」を追求することにほかならない。

たとえば、冒頭に挙げた作品群「故宮百年」も然りだ。世界の5大宮殿とも言われ、中国に現存する最大規模にして民族の誇りともいえる故宮に、侯は正面きって挑んだ。連日故宮へ足を運び、故宮を感じ、読み取り、親しみ、理想のアングルを探し求め、最良の光線を値踏みした。時に故宮の懐の深さに呑みこまれ、圧倒され、創作の方向性を見失った。そして、故宮の本質に「静謐」というテーマを与えるに至る。威圧感に支配された空間に流れる静謐。それに目を凝らせば、かつてここに暮らした人々の歓喜や失意が浮き上がった。

それは単なる歴史遺産の記録ではない。鮮やかな真紅の外壁も、陽光に煌く緑の瓦も、侯の作品の中ではすべてが灰色のグラデーションに沈み、かつて栄華を誇った王宮がそこはかとない寂寥感に包まれている。また、被写体を画面下方に押しやった大胆な構図が、封建的な宮廷史に流れる抑圧感を捉えている。無機質な被写体を描いた冷淡な作品から湧き上がるさまざまな情感。しかし、それらを感じとる自由は、あくまで鑑賞者にゆだねられている。(文/愛玉)

●候元超(ホウ・ユエンチャオ)

1966年、天津の芸術一家に生まれる。2004年、故宮博物院設立80周年を記念して制作された大型写真集『故宮百年』の撮影を任され、1年半かけて故宮博物院の様々な姿をカメラに収める。2006年に個人写真事務所を設立。写真以外に映像作品も手がける。作品は個展などのほか、国内の主要メディアでも発表されている。

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