Record China 2023年8月15日(火) 21時0分
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フィギュアスケーターの羽生結弦さんが結婚を発表したことについて、羽生さんのファンである中国のコラムニストが11日、「羽生結弦は結婚したのに、なぜまだ彼のことを愛すのか」とのコラムを掲載した。
フィギュアスケーターの羽生結弦さん(28)が結婚を発表したことについて、羽生さんのファンである中国のコラムニストが11日、「羽生結弦は結婚したのに、なぜまだ彼のことを愛すのか」とのコラムを掲載した。
コラムは「羽生結弦は過去も、そして現在もアスリートである。今あるすべての人気、評価は彼が24年間のキャリアの中でいばらを踏み、傷だらけになって手にしてきたものだ」と説明。その上で、「彼が成し遂げてきたすべての実績は、誰にも関係のないものだ。彼は平昌五輪の最後の3回転ルッツをこらえられた“奇跡”について『みんなが支えてくれた』と言ったが、実際、私たちは彼が昼夜を問わず厳しいトレーニングに打ち込み、鋼のような固い意志と天賦の才を持っていたからこそだということを知っている」とした。
続けて、「プロに転向してからも、彼は依然として自制、自律、自分への要求が極めて高いアスリートだった。ルックスは良いがアイドルではないし、アイドルになることはない。羽生結弦は永遠にフィギュアスケートの最高基準であり続ける。その姿勢はプロ転向から1年がたっても変わっていない。全体的な技術レベルにしても、フィギュアスケートの革新においても、彼はやはり最高基準であり続けている」と述べた。
そして、「私の目には、依然として羽生結弦を超える選手はいないように見える。現役時代にすでに神レベルだったスピン、ジャンプ、ステップなどの細かい技術は、プロ転向後に指先、毛先まで磨き抜かれ、なじみのプログラムでも昔とは違ったものに変化している」と指摘。「クラシカルで優美なフィギュアスケート作品は彼にとって居心地の良い場所だったが、採点やルールの呪縛から脱したことで見えてきたのは、フィギュアスケートの領域外での探求とブレークスルーだった」とした。
具体的には、「パターンがより豊富になったダンスとフィギュアとの融合、照明技術とフィギュアとの融合」を挙げ、「『プロローグ』にしても『GIFT』にしても、大きな試験場だった」と回想。「さらには、フィギュアと体操という競技を超えた融合まで模索した。アイスショーの1つのプログラムで7つのジャンプを跳ぶこと、アイスショーの狭いリンク、暗い照明の中で4回転の連続ジャンプを跳ぶこと、すべての不可能は、羽生結弦のもとで可能になった」とし、「完璧な人間はいないが、彼は私が見た中で最も完璧に近づいている人間の一人であることは間違いない」と評した。
コラムは「羽生結弦のファンになる際、多くの人が顔や才能、人柄を挙げる。前の2つは評価が分かれるかもしれないが、人柄については一致する。純粋で頑固、優しく、温かく、謙虚で向上心がある。わんぱくな天才少年が、震災で愁いを帯びた。純粋な少年に『神性』が生まれた。リンクの中では堂々と、外では謙虚で温かい。このすべては誰かが故意に印象付けたものではなく、彼の骨の髄に刻まれたものである」とした。
一方で、「羽生に宿る『神性』は人間性から離れるものではなかった。リンクを降りた彼はこの上なくリアルで、もろさと強さが共存していた。天上の人のように見られる彼が最も憧れていたのが、ただ家族と共に笑ってテレビを見るような普通の生活だったのだ」と述べた。
そして、「重要なのは、自らの努力によって普通の人が生涯手にすることのできない栄誉を手にした羽生結弦が、それらにまったく流されていないこと。彼はもう一生ゆっくりできる資本を手にしていて、楽に大金を稼ぐことも可能なカテゴリーを超えたアイドルになることもできるが、彼はそれをしない。プロ転向後もアスリートとしての芯を持ち続け、ファンを大切にする心は変わっていない」と説明。
「あくまでも自分の立ち位置をアスリートであると明確にしている彼は、自分を愛し、応援してくれる一人ひとりにフィギュアスケートを通じてお返しをしてきた。過去も、現在も、そして未来もきっとそうだ」とし、「このすべてが、私が羽生結弦と彼のフィギュアスケートを愛する理由だ。これらは彼が結婚するかどうかとまったく関係がないのである」と結んだ。(翻訳・編集/北田)
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