高速鉄道車内で泣く幼児に女性客「うるさい!」でトラブルに、誰が悪いかで論争―中国

Record China    2023年4月25日(火) 23時0分

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中国重慶市を走る高速鉄道の車内で、幼児の泣き声に腹を立てた女性と幼児の母親が激しい口論になるトラブルがあり、ネットユーザーの間で論争が繰り広げられている。

中国・重慶市を走る高速鉄道の車内で、幼児の泣き声に腹を立てた女性と幼児の母親が激しい口論になるトラブルがあり、ネットユーザーの間で論争が繰り広げられている。中国メディアの観察者網が「一体誰が悪いのか」との見出しで伝えた。

騒動があったのは23日。現場で撮影された動画には、前列の女性が後列の子連れの女性らに対し「寝ようとしていたのに(子どもが)ずっと耳元で騒いでいてうるさい!」などと大声で怒鳴り、幼児の母親もそれに言い返す様子が映っていた。前列の女性は妊娠中だったという。

これについて、中国のネットユーザーからは「(小学生くらいの)子どもなら分かるが、幼児じゃどうしようもないだろう」「幼児は遊んでいる子どもと違って理解できない。周囲が寛容になるべき」「子どもがいたずらしているわけでもないんだ。寝たいのなら自分で耳栓でも用意してくればいい」「子どもよりもこの人の方がよっぽどうるさい」といった声が上がった。

一方で、「幼児だからといってみんなの静かな空間を犠牲にしていいわけではない。親はデッキに出てあやしたりすればいい」「幼児が泣くのは仕方ないが、親は最低限あやしてやるべきだし、謝罪や申し訳なさを伝えたり、周囲への配慮が必要」という声や、「妊娠中は感情的になりやすい。(子連れ客だけでなく)妊婦さんに対しても寛容になるべきだ」との声も少なくなかった。

このほか、高速鉄道にベビールームや子連れ専用車両を設置してはどうかという意見も複数出た。なお、この話題は25日の午前から午後にかけて中国版ツイッター・微博(ウェイボー)でトレンド1位になった。

陝西省社会科学院の王暁勇(ワン・シャオヨン)副研究員は、「高速鉄道の車内は公共の場であり、すべての人が公衆道徳を守らなければならない。子どもが小さいからといって保護者が好き勝手に振る舞ってはならないし、保護者は子どもを教育しなければならない」とした上で、専用車両などの設置については「子どもの成長のためにも社会の中でさまざまな人と共存していくことが大切」と述べ、否定的な見方を示した。

共産党系メディアの北京青年報も「専用車両の設置は根本的な解決にならない」と指摘。「保護者は可能な限り子どもを教育し、あやし、指導する責任がある」とする一方、「周囲の人々もこのくらいの年齢の子とその保護者にはできるだけ寛容に接し、自分で(耳栓などの)騒音防止の道具を用意しておくべき」と呼び掛けたという。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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