中国上海市の観光名所として知られる豫園の近くに、「方浜中路」という名の通りがある。今話題のこの通りを、カメラマンの方文奇（ファン・ウェンチー）が写真と文章で紹介する。

豫園近くにある方浜中路が最近、にわかに注目を集めている。通り沿いの壁にさまざまな猫の「顔写真」がお目見えしたからだ。この「猫街」で特筆すべきは、巨大な猫の姿がオンラインでの募集によって生まれた点。市民が投稿したものがアーティストの手を経由して壁面に現れた。こうした猫と漫画形式の猫はそれぞれ30匹余りいる。

ソーシャルメディア上でも上海の古い通りが「猫街」に変身したとのニュースはあっという間に話題になった。多くの市民が足を運び、「美術館や展覧館で開催される芸術展はたくさん見てきたが、路地のグラフィティにこのような独創性があるとは思わなかった」という声も少なくない。（翻訳・編集/野谷）

●方文奇（ファン・ウェンチー）

南京大学気象学部を卒業し、カナダに留学。最も早い時期に海外でeコマースを学び、帰国後に自ら会社を立ち上げた中国人留学生の1人。趣味は旅行、撮影、サッカー、芸術、文学、歴史、哲学。カメラを使って生活を記録し、中国の古い詩を用いてそのシーンを説明することも。