呂厳 2017年11月25日(土) 15時20分
中国出身の呂厳が、「六朝古都・南京の秋」と題する作品を発表した。
中国出身の呂厳(リュー・イエン)が、「六朝古都・南京の秋」と題する作品を発表した。
六朝古都・南京の澱(おり)と静黙はこの街の歴史を古城の壁の中に隠してしまう。南京を初めて訪れた人が感じるのは上海と明らかに異なる街の雰囲気だ。落ち着きと穏やかさ、そして優しさ―。プラタナスの葉が音もなくそっと落ちていく風景と似ている。
南京の人は物腰が柔らかで親切、相手が誰であろうと気さくに声を掛けてくれるといったイメージだ。街中では自転車で野菜市場に行くお年寄り、友人と連れ立って公園に行くお年寄りをよく見掛けるが、その温和で控えめ、ゆったりとした雰囲気にはある種の安らぎを与えられる。(編集/野谷)
●呂厳(リュー・イエン)
4人家族の長男として文化大革命終了直前の中国江蘇省に生まれる。大学卒業まで日本と全く縁のない生活を過ごす。23歳の時に急な事情で来日し、日本の大学院を出たあと、そのまま日本企業に就職。メインはコンサルティング業だが、さまざまな業者の中国事業展開のコーディネートも行っている。1年のうち半分は中国に滞在するほど、日本と中国を行き来している。興味は映画鑑賞。好きな日本映画は小津安二郎監督の『晩春』、今村昌平監督の『楢山節考』など。
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