「日本の医師が中国人患者を見殺しに」と中国ネットで物議=「冷たすぎる」「中国の病院も日本人拒否で」

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日本の医師が中国人の患者の受け入れを拒否したとの話題が、中国のSNS上で大きな注目を集めた。

日本の医師が中国人の患者の受け入れを拒否したとの話題が、中国のSNS上で大きな注目を集めた。

きっかけは救急医療の現場で働くアカウント名「ぱんだ」さんが22日にX(旧ツイッター)に投稿した内容で、救急車から病院に受け入れ要請の連絡があったものの、「患者は中国人旅行者で症状は腹痛。日本語は全く話せない。保険に入っておらず、日本円も持っていないが、後で全額払うと言っている」という状況で、病院に中国語を話せる職員がいなかったためお断りしたというもの。「ぱんだ」さんは外国人の119番が増えているとした上で、「医療費を踏み倒された話も聞く。マジで性善説はオワコン」とつづった。

この投稿はX上でも「人命優先にしてほしい」「お金も保険証もないなら断って当然」「治療費の先払いシステムを導入すべきでは」などと賛否を呼んだが、中国でも多数のアカウントがSNSで転載しており大きな注目を集めている。

SNS・微博(ウェイボー)で150万超のフォロワーを持つアカウントは「中国人観光客が腹痛を訴えたが日本の医者が見殺しにしたという件について、(Xの)コメントは大多数が『拒否されて当然』と考えている。(こんな扱いをされて)この中国人観光客は次回も日本に行くだろうか?」と苦言を呈した。700万超のフォロワーを持つ別の女性ブロガーは「日本の医者が(中国人の患者を)見殺しにした。しかも、もっともらしい言い訳をつらつらと」と批判的な言葉を投稿している。

中国のネットユーザーのコメントも批判的なものが圧倒的で、「冷たすぎる」「日本人は根っからの悪人」「日本では正常な人間は少数」「彼らは人間性を失っている」「日本人に期待するより菩薩に祈る方がよっぽど効果がある」「医療道徳のかけらもない」「中国の道徳水準を他国に求めても無駄なんだよ」「大S(今年2月に日本で病院を受診したものの後に亡くなった台湾の女優)はまさにこうやって死んだんだ」「(言語の問題は)翻訳アプリをダウンロードすれば済む話だろ」「日本人はみんな素養が高いんじゃなかったのか?」「日本人は他人を見殺しにするだけでなく、日本(城ケ崎海岸)で勇敢に人命救助をした中国人観光客の行為を『迷惑』などと言うやつらだ」「中国の病院もこれにならって日本人の患者を拒否しよう」といった声が投稿されている。

このほか、「なぜ日本に行ったんだ。だからこういうことになる」「日本になんて行くからだ」「日本に行くのが悪い」「自業自得」といった声も多かったが、一方で少数ながら「でも実際は国内もこんな感じ」「保険に入ってなくてお金もないならちょっと…」「患者を救うかどうかは医者の自由」といった意見も見られた。

物議を醸した背景には、日本で近年、外国人観光客の医療費の踏み倒しや通訳等にかかる負担の大きさが問題になる一方、中国のSNS上では医療環境や治療方針の違いからくる日本の病院への不信感、特に診察時間の短さや処置の少なさ、検査などにかかる待ち時間の長さなどへの不満が頻繁に投稿されていることがあるとみられる。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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