Record China 2014年12月25日(木) 20時9分
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23日、「中国は米国をアジアから追い出そうとしている」。近年の米国世論を見ていると、これが少なからぬ文章のタイトルであり、一部の高官や学者も懸念を抱いている話題であることに気づく。写真は米国のチャイナタウン。
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2014年12月23日、「中国は米国をアジアから追い出そうとしている」。近年の米国世論を見ていると、これが少なからぬ文章のタイトルであり、一部の高官や学者も懸念を抱いている話題であることに気づく。(文:賈秀東[ジア・シウドン]中国国際問題研究院特別招聘研究員)
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最近米国は中国の周辺における一連の外交的動きや政策表明を注視し、中国によってアジアから締め出されることへの憂慮を深めている。これは米国が中国の打ち出した「アジア安全保障観」に対して誤解を深めていることの表れであり、中国の周辺における影響力の高まりに危機感を強め、南シナ海や東シナ海で中国の示す自信に挫折感を感じていることの反映でもある。
過去2年間に中国の周辺外交は確かに積極・進取の姿勢を強めた。アジア信頼醸成措置会議とAPEC会議の主催というホームグラウンド外交および頻繁な首脳外交を通じて、周辺外交における中国の主体性と影響力は新たな高まりを見せている。この趨勢に対しては、客観的な理解と把握が必要だ。
第1に、中国の打ち出した「アジア安全保障観」の着眼点はアジア自身の特徴に基づき、アジアの共通の安全を保障することにあり、米国のプレゼンスと影響力を排除することでは決してない。アジア人は当然自らのニーズを最も理解しており、アジアをしっかりとしたいとの願いもあり、アジアの事は結局はアジア人が決める必要がある。そして米国はアジアが平和・安定・繁栄を実現できるか否かにおいて、最大の外部要素だ。アジアのことはアジア人が決め、米国と積極的な役割を発揮する。両者は相互排斥の関係ではない。米国がアジアで役割を発揮するうえでどのような方法を選択するかが鍵となる。
第2に、中国のアジアにおける外交的進取の着眼点は協力・ウィンウィンで、アジアの共同発展を保障することにあり、米国の口から「パイ」を奪おうとしているのでは決してない。先日の中央対外事務政策会議で習近平(シー・ジンピン)国家主席は「中国と世界との関係には深い変化が生じている。両者の相互作用はすでにかつてないほど緊密になり、相互依存・影響も深まり続けている。このように相互依存が深まり続ける中、協力・ウィンウィンこそが中国と周辺および世界が良好な相互作用を実現する持続的原動力だ」と指摘した。
第3に、中国が領土主権と海洋権益を守るのは、自らの理にかなった合法的な核心的利益を守っているのであり、わざと米国を困らせているのでは決してない。中国は平和的発展の道を堅持すると同時に、自らの正当な権益は決して放棄しない。両者は矛盾せず、ましてや二者択一ではない。中国の国防政策の核心は積極的防御戦略であり、態勢において積極的であり、本質において防御的だ。米国は善悪の見境もなく、アジアにおける海上紛争の責任を中国の「強勢」と「拡張」になすりつけ、中国の関わる問題において同盟国の肩を持ち、加勢できるか否かに自らの信望の基礎を置き、どちらか一方の側につくのではないが、実際にはそれ以上のことをする状況を形成している。中国の関わる海上紛争への米国の利己的な干渉に中国が反対するのは、紛争の平和的解決に向けた環境を整えるためだ。
中国がアジア太平洋地域で米国による建設的役割の発揮を歓迎するのは、現実主義の積極的姿勢だ。米中はとうに相互包含的局面を形成している。米国は中国によってアジアから「追い出され」ないかと疑うよりも、自らのアジア太平洋政策、対中政策をもっと振り返り考え直す方がいい。過度に中国を潜在的対戦相手と見なせば、同盟国との関係強化によって中国を牽制するつもりが、進退窮まる困った状況に陥ることになるだろう。地域統合過程で中国を排斥し、中国の主体的外交行為を抑圧するつもりが、正反対の結果を招く可能性がある。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)
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