中国人がみる日本のシングルマザー増加=「勇気は素晴らしいが、困難は大きい」―中国メディア

Record China    2014年12月26日(金) 16時43分

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22日、中国のブログに、日本で増え続けるシングルマザーについて紹介する記事が掲載された。写真は東京都内。

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2014年12月22日、中国のブログに、日本で増え続けるシングルマザーについて紹介する記事が掲載された。

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男性中心の社会である日本では、婚外子は差別されてきた。未婚で子どもを産んだ独身女性は孤立し、白い目で見られた。保守的な農村地域では、今も何らかの圧力が存在する。だが、都市では女性の地位向上に伴い、シングルマザーが一種の流行となりつつあり、「愛情は欲しいが結婚はいらない。子どもは欲しいが夫はいらない」という結婚観が認められるようになってきている。日本政府の統計によると、新生児に占める婚外子の割合は2%を超えている。

理由としてまず挙げられるのは、未婚、晩婚、非婚の割合の激増だ。厚労省の調査によると、若い男女の4割近くが結婚を希望せず、結婚適齢期の女性の相手探しが難しくなり、やむにやまれず未婚のまま子どもを産むという選択をするようになっている。次に、仕事に就く女性の増加によって、家で子育てをするというこれまでのライフスタイルが変わり、仕事に打ち込むうちに適齢期を過ぎてしまうという理由がある。経済的には安定するものの、適齢期を過ぎ、結婚はせずに子どもを育てるという選択をする女性が増えているのだ。長引く不景気により男性の収入が減少する一方、仕事に就く人の増加によって女性の平均収入は増加している。

もちろん、日本でシングルマザーをすることは難しい。ある程度の蓄えがあっても、子どもが生まれれば支出は増え、あっという間にそれも尽きてしまう。フルタイムの仕事ができず、福利厚生のないアルバイトをすることになれば生活にも影響がでる。父親がいないという環境で育つ子どもへの心理的影響もある。自分の実家に子どもを預け、自分は都市で働くというケースも多い。孫の面倒をみなければならない親たちの負担も大きく、母親と子どもの関係が疎遠になることで成長後に関係がギクシャクすることもある。また、法的にも非嫡出子はふつう財産の半分しか相続できない。

日本では、統計上は約2万5000人の婚外子がいるとされているが、実際の数字はその数倍を超えるだろう。シングルマザーの増加とともに、社会には結婚しない適齢期の男性もあふれている。いずれにしても、日本社会にとっては良いことではない。シングルマザーになる勇気は素晴らしいが、女性にとってはきわめて困難が大きいものだといえる。

記事について、「やはり中国とは文化が違う」、「表に出てこないだけで、実際は中国にはもっといる」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/岡本悠馬)

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