<2014年スポーツ総決算(2)>浅田真央、ソチで万感の涙!悪夢のSPから一転、フリーで会心の演技=やまなかった中国人の称賛

Record China    2014年12月27日(土) 16時57分

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2014年はソチ五輪、ブラジルW杯、仁川アジア大会など、多くの国際的なスポーツ大会が注目された年だった。その中から、日中韓に関わる出来事を振り返る。2件目はソチ五輪のフィギュアスケート女子シングルに出場した浅田真央の演技。

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2014年はソチ五輪、ブラジルW杯、仁川アジア大会など、多くの国際的なスポーツ大会が注目された年だった。その中から、日本、中国、韓国に関わる出来事を振り返る。2件目はソチ五輪のフィギュアスケート女子シングルに出場した浅田真央の演技。

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2月19日(現地時間)、ソチ五輪フィギュアスケート女子シングル、ショートプログラム(SP)が行われ、日本の浅田真央はまさかの16位発進となった。首位に立ったのは韓国のキム・ヨナだった。

共にソチ五輪後の引退がうわさされていた浅田とキム・ヨナの明暗がくっきりと分かれた。この日、最終滑走で登場した浅田は、冒頭のトリプルアクセルで転倒。その後も精彩を欠き、55.51点で16位となった。一方、ライバルのキム・ヨナは、74.92点で首位に付けた。浅田は演技後のインタビューで「何もわからない。明日のフリーでは自分の演技をしたい」とぼうぜんと語った。

しかし浅田は翌日のフリーで会心の演技を見せる。6種類の3回転ジャンプをすべて成功させ、自己ベストを更新する142.71点をマークしたのだ。トータルで198.22点を獲得し、6位入賞を果たした。演技を終えた瞬間、浅田は人目もはばからず大粒の涙を流した。

このすばらしい演技は日本人だけでなく、中国人の心をも打った。テレビ中継をした中国中央テレビ(CCTV)の解説者・陳●(チェン・イン、●=さんずい+草冠の下に「宝」)氏は、「浅田はずっとトリプルアクセルという高難度のジャンプを諦めなかった。今日、彼女は戻ってきた。すごいことだ。彼女は諦めなかった」と語り、フリー冒頭で浅田がトリプルアクセルを成功させたシーンでは、解説の陳露(チェン・ルー)氏と共に「どうしてショートプログラムでできなかったの?」と口をそろえて悔しがった。演技終了後、浅田が涙を流すと、2人も涙を流した。

中国メディア・新浪体育は、「悪夢のようなショートプログラムに、多くの彼女のファンがため息をついただろう。10年のバンクーバー五輪ではキム・ヨナに敗れて銀メダルに終わり、翌年末には母親に先立たれた。夢への道はいばらの道だった。しかし、浅田は今日まで耐え忍んでこの苦しい道を歩んできた。フリーの演技は、浅田真央のスケート人生の集大成となった。浅田の五輪での演技は、人々の心を最も震わせ、涙を誘った。彼女は真の勇者であり、最も勇敢な方法でそれを証明した。世界のどれだけの真央ファンが泣いたことだろう。感動に勝敗は関係ないのだ」と伝えている。

また、中国ネットユーザーからの反響も大きく、中国版ツイッター・微博(ウェイボー)の検索ランキングで1位となった。ネットユーザーからは、「演技を終えて涙を流したMao!この瞬間、テレビの前のどれだけ多くの人が喜び、感動し、あなたと一緒に涙したことか」「外国人選手の試合で初めて泣いた。諦めなかったトリプルアクセル。あなたはキム・ヨナよりすばらしい、本当に」「真のスポーツ精神とは金メダルをいくつ獲得したかではなく、自分を乗り越えて、自分に勝てたかどうか」「息もできないほどすばらしいパフォーマンスだった。本当にありがとう。今後どんな道を進むにしても、平坦で幸せなものでありますように」といった惜しみない賛辞がやむことはなかった。(編集/北田

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