Record China 2014年12月15日(月) 19時58分
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13日、仏ナント三大陸映画祭でグランプリを獲得した韓国映画「自由が丘で」主演の加瀬亮、ホン・サンス監督が公開初日に合わせ、東京・新宿で舞台挨拶した。作品写真:(C)2014 Jeonwonsa Film Co.All Rights Reserved
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2014年12月13日、仏ナント三大陸映画祭でグランプリを獲得した韓国映画「自由が丘で」主演の加瀬亮、ホン・サンス監督が公開初日に合わせ、東京・新宿で舞台挨拶した。韓国の共演者、スタッフの中で撮影に参加した加瀬は「開放的で楽しく、熱気を感じた。これ以上の現場はもうないのでは、と不安に思ったぐらい」と振り返った。
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加瀬演じる日本人の男性が、思いを寄せる韓国人女性を追ってソウルへ渡り、街を歩き、さまざまな人に出会う作品。ホン・サンス作品に欠かせない酒、女性、偶然の出会いを通じ、緩やかに物語が展開する。加瀬とホン監督は2年前、新宿の同じ映画館であったトークショーで対面。意気投合して作った「自由が丘で」を携え、同じ場所に「凱旋上映」する形となった。
加瀬についてホン監督は「珍しくいい人に会った、と感じた。男の私が言うのもなんだけれど、とても美しい人。演技には本当に満足している。真面目で、映画に対する姿勢が真摯だと思う」と語った。
前々からホン監督のファンを公言してきた加瀬は、完成した作品について「普段自分の作品は1回しか見ないが、今回は7回見て、7回とも発見があった。不思議だった。ホン監督の作品が好きな理由は、登場人物が飾っていないから。人っていろいろな面があり、毎日違う。そんな部分を演じられたことが、本当に喜びだった」と振り返った。
撮影当日の朝にその日の台本を書き、俳優に渡すスタイルで知られるホン監督。「映画作りでは自由であることが重要。机に座って結末まで書いたシナリオより、現場で起きる出来事を反映させるのが好き。見た人がどう感じるかが一番大切だと思う」と説明。加瀬は「映画に出てくる犬がカメラに向かってくる予定が、ごみを追ってそっちに行ってしまった。撮影はそれに合わせる(笑)。偶然を受け入れながら撮るが、シナリオもきちんとある。不思議な体験だった」と話した。
最後に加瀬が「小さな映画だけれど、いろいろな方に紹介して頂いて感謝しています。見た方がどう感じ、どう伝わるかだけが頼り。ぜひお力添え頂ければと思います」と呼びかけた。(文/遠海安)
「自由が丘で」(2014年、韓国)
監督・脚本:ホン・サンス
出演:加瀬亮、ムン・ソリ、ソ・ヨンファ、キム・ウィソン、チョン・ウンチェ、ユン・ヨジョン
2014年12月13日、シネマート新宿ほかで全国順次公開。
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