日本のロボット産業、一般世帯普及に向け前進―中国メディア

Record China    2014年12月8日(月) 9時33分

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2日、少子高齢化社会に突入する日本ではロボットが家事や介護を担当することになる可能性が高い。資料写真。

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2014年12月2日、新華社によると、中国では今年の11月11日(独身の日)のセールにお掃除ロボットが飛ぶように売れた。少子高齢化社会に突入する日本ではロボットが家事や介護を担当することになる可能性が高い。科学技術の発展に伴い、ロボットが家庭に進出する日が近づく。人類は将来的に、いかにロボットと共存するかを学ばなければならない。

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日本は常にロボット強国で、1970年代からロボットの開発と使用を開始した。日本の稼働中のロボットは2005年に37万台に達し、世界の約4割を占めた。長期的な景気低迷の影響により、生産ラインで稼働中の産業用ロボットは2012年末に31万5000台に減少したが、依然として世界の3割を占めている。

日本の産業用ロボットは前世紀、主に自動車の溶接や塗装の生産ライン、半導体など電子製品の生産ラインで使用されていた。21世紀に入るとロボットの需要にも変化が生じ、移動型、小ロット、多品種、多様化の発展のすう勢を示した。使用範囲は清掃、物の移動、梱包、医薬品、食品などの業界に拡大していった。

日本は近年、ロボット発展を、高齢化社会や労働力不足などの問題を解消するための重要な一環とし、経済成長戦略に盛り込んでいる。日本はさらに東京五輪を開催する2020年にロボットオリンピックを開き、世界に最先端のロボット技術を示す予定だ。

科学未来館はこのほど、3種類の美女ロボットを展示した。顔の皮膚は特殊なシリコン樹脂で作られており、弾力がある。人工筋肉により会話の内容に応じて表情を変化させることが可能で、まさに本物さながらだ。これらの美女ロボットは豊富な表情を持つほか、人と簡単な会話と意思疎通を行うことができ、展示会のアナウンス・解説、来場者からの質問への回答などが可能だ。

生活サービス型ロボットは発展の高い将来性を持つ。日本ロボット工業会は日本の産業用ロボットの生産高が2015年に1兆円の大台を突破すると予想している。産業用ロボットと家庭生活サービス型ロボットを含む日本のロボットの生産高は2020年に2兆8000億円に達する見通しだ。

日本の関連産業もこぞってロボット産業に進出している。トヨタ自動車は愛知万博の時点で、独自に開発した人型ロボットを展示していた。このロボットは音楽の伴奏にのり歩くほか、列を組み練習し、トロンボーン、トランペット、フルートなどの楽器を使い世界の名曲を演奏できる。

本田技研は2000年に二足歩行ロボット「ASIMO」を開発した。このロボットの歩行速度は最高で時速9キロに達し、飲み物のふたを開け、コップに注ぐこともできる。同ロボットは現在、千葉大学と東北大学が共同開発した特殊ロボットと共に、福島第一原発で作業を行っている。

パナソニックは昨年、病院内自律搬送ロボットを発表した。このロボットに搭載されているセンサーと制御システムにより、患者、医療スタッフ、その他の障害物を安全に回避することができ、看護師の負荷を大幅に軽減できる。シャープが開発した警備用ロボットは、住宅周辺をパトロールし、疑わしい人物を発見した場合は職務質問をし、カメラによりその顔の写真を撮影し住宅の主人に伝送することができる。

安川電機が開発した介護ロボットは4本のアームにより、動けない患者をベッドから車いすに移すことが可能だ。本来ならば二人の若い介護士が必要な仕事ではあるが、これを1体で完了することができ、介護士の負担を大幅に軽減できる。同社は福祉施設で1年間試験的に使用した後、その状況に基づき改善を行い、2年後の正式な販売を目指す。

ソフトバンクはこのほど、患者の看護と簡単な家事が可能なロボットの開発を発表した。この「ペッパー」と呼ばれる感情認識ロボットは人の感情を理解し、歌をうたいダンスを踊るほか、人と会話することが可能だ。同ロボットは現在、ソフトバンクモバイルの営業部で来客をもてなしている。同ロボットは来年2月に20万円以内で発売される予定だ。(提供/人民網日本語版・翻訳/YF・編集/TF)

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