Record China 2007年7月19日(木) 16時37分
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実は「やらせ」だった「段ボール肉まん」騒動。その後の警察の調べで、「やらせ」の手口が明らかになった。中国国民は食品だけでなくマスコミにも不信感を募らせ始めている。
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2007年7月18日、北京テレビが放送し日本でも話題となった「段ボール肉まん」の告発スクープが、いわゆる「やらせ」だったことについて、警察の調べでその手口が明らかになった。
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6月中旬、同局生活チャンネルで放送中の「透明度」という番組製作のため、アルバイトスタッフのズーという人物が、“胡月”という偽名で同市朝陽区内の肉まん屋を2度訪れ、「工事現場の作業員に朝食を準備したい。料理はこちらのスタッフ4人に作らせるから厨房を貸してほしい」と厨房のレンタルを願い出た。
撮影当日、ズーは自ら市場で購入したひき肉と小麦粉、それにダンボールを持ち込んだ。スタッフにダンボールを水でふやかした後、刻んでひき肉に混ぜこむよう細かく指示し、「段ボール肉まん」を作らせた。この調理の過程を、ズーがあたかも隠し撮りのようにハンディカメラで撮影し、スクープ仕立ての番組を作って放送した。
ズーはすでに警察に身柄を拘束されており、今後、刑事処分を受けるものと思われる。国民の怒りは収まるどころか、食品関係者だけでなくマスコミへも矛先を向け始めた。視聴率を追求するあまり、番組制作側の人間は正しい判断を見失っているのではないか、とマスコミのモラル低下を厳しく指摘する声が高まっている。(翻訳・編集/WF)
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