Record China 2014年11月26日(水) 11時33分
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24日、海外メディアによると、ロシアのラブロフ外相は今月20日、北朝鮮の金正恩第一書記の特使としてモスクワを訪れている崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記と会談した。写真は北朝鮮。
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2014年11月24日、海外メディアによると、ロシアのラブロフ外相は今月20日、北朝鮮の金正恩第一書記の特使としてモスクワを訪れている崔竜海(チェ・リョンヘ)朝鮮労働党書記と会談後、プーチン大統領と金正恩第一書記が今後、首脳会談を行うことを示唆した。新京報が伝えた。
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ロシア・北朝鮮首脳会談がもし実現すれば、最高指導者である金正恩氏にとって就任後初めての外国訪問となる。金正恩氏の父・金正日氏の3回忌まで約1カ月。北朝鮮の風習によれば、これで「3年喪があける」ことになり、金正恩氏は外国訪問のピークを迎える可能性がある。どの国を初めに訪問するかで、北朝鮮の外交戦略の優先順位を知ることができると見られている。
外交の慣例では、首脳が外国を訪問する数カ月前に、まず政府高官が訪問先の国に派遣され、下準備をする。このことから見ても、「ロシア・北朝鮮首脳会談」が行われることが予想できる。今年10月初めに北朝鮮の李洙[土庸](リ・スヨン)外相がロシアを訪問したのに続き、11月初めには玄永哲(ヒョン・ヨンチョル)人民武力部長(国防相に相当)がロシアを訪れ、プーチン氏にも会見している。そしてこのほど、北朝鮮のナンバー2である崔竜海氏がロシアを訪問した。崔竜海氏のロシア訪問ルートは、そのまま金正恩氏のロシア訪問ルートになると見られている。現在、北朝鮮とロシアの外交交流の頻度は、北朝鮮とその他の国交締結国を大きく上回っている。もちろん、意外な国への突然訪問という可能性もあるが、一般的にはまず上級外交官が先に相手国を訪問してから、首脳会談が行われることが多い。ロシアの関係者と金正恩氏の訪問についてのスケジュールを決める場合は、崔竜海氏はまさに適任者だ。
一方、ロシア側も両国首脳会談の実現に向け、良好な雰囲気を整えている。ロシアは、無条件で6カ国協議を再開することで北朝鮮の合意を取り付け、国際的な政治への協力精神を見せようとしている。関連各国はこれまで、北朝鮮に6カ国協議のテーブルに戻るよう何度も説得してきたが、成果を上げられていない。
北朝鮮はまた、人権問題を非難する国連総会委員会の決議を巡り、新たな核実験も辞さない構えを示している。この状況の中、ロシアは「核政治」と「半島での大規模な軍事演習の抑制」という2つの話題を切り口とし、朝鮮半島における影響力の拡大を模索している。これで、「ロシアと北朝鮮の首脳会談は、半島の安定を守るため」という大義ができた。
ロシアと北朝鮮の首脳会談は、ロシアの「ルック・イースト」政策の必然的な結果だ。「ルック・イースト」とは「アジアに降伏する」政策ではなく、ロシアがアジアの大国との交流において、第3国を探し、関係のバランスをとるというものだ。北朝鮮という、北東アジアの地続きだが政治的に断裂した国を選んだのは、かなり巧妙であり、コストパフォーマンスの高い戦術だ。
「ルック・イースト」政策は、東西の双方に配慮するロシアの「双頭の鷲」体制にとってもプラスだ。ウクライナ危機以降、米国を初めとする西洋諸国はロシアに対して何度も制裁をかけている。
もちろん、ロシア・北朝鮮関係の発展には、戦略的な利益以外にも実質的なメリットがある。ロシアの資金と技術が北朝鮮に流入し、北朝鮮の鉱物資源開発契約をロシアが取得しやすくなり、ロシアの極東農業開発プロジェクトへの北朝鮮の参加が促される。実務的な角度から見ると、両国の首脳会談の利益はこれくらいだろう。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)
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