そこまで日本が嫌いなの?日本統治時代に由来する国宝指定番号の変更求め、市民が署名運動―韓国

Record China    2014年11月18日(火) 12時0分

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16日、ソウル市にある南大門が韓国の国宝1号に指定されていることに対し、一部の市民が「日本統治時代に指定されたことに由来しており、国宝1号として相応しくない」などを理由に国宝番号変更の署名運動を展開している。写真は南大門。

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2014年11月16日、韓国・聯合ニュースによると、ソウル市にある南大門(正式名称は崇礼門)が韓国の国宝1号に指定されていることに対し、一部の市民が「日本統治時代に指定されたことに由来しており、国宝1号として相応しくない」などを理由に国宝番号変更の署名運動を展開し、議論を呼んでいる。17日付で環球時報が伝えた。

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南大門の国宝1号への指定については、日本が韓国を統治していた時代に、当時の朝鮮総督府が南大門を「朝鮮古跡1号」に指定したことに由来している。韓国政府はこれに習い、1962年に南大門を韓国の「国宝1号」に指定した。

その後、08年に南大門放火事件が発生し、ほぼ全焼するに至った。再建されたものの、文化遺産としての価値は大きく下がり、さらに再建時の手抜き工事が発覚するなど、南大門が国宝として相応しいのかなどの議論も巻き起こった。

こうした状況を背景に、一部の市民は「日本統治時代に指定されたことに由来しているだけでなく、議論のある復元建築物が国宝1号であるべきではない」と主張し、南大門の国宝番号変更を求める署名運動を展開。国宝1号には現在国宝70号に指定されている「訓民正音」(文字体系ハングルの制定を記した書物)の採用を希望している。

これに対し、韓国文化財庁の羅善華(ナ・ソンファ)庁長は、「国宝の番号は行政管理のための単純なコードに過ぎず、国宝の価値の順序を意味しているわけではない。国宝100番の文化財の価値が国宝1番の価値を下回ることは絶対にない」と語っている。

韓国では、03年にも南大門の国宝としての資格に対し、市民から疑義が提出されたことがある。しかし、韓国文化財委員会は05年、「南大門の国宝1号の地位は不変である」との決定を下している。(翻訳・編集/HA)

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