Record China 2014年11月12日(水) 18時4分
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8日、中国遼寧省大連市内を流れる碧流河で、堤防が悪質業者によって破壊され、川砂が違法に採取される事件が多発している。写真は川砂の違法採取により倒壊した黒竜江省の橋。
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2014年11月8日、中国遼寧省大連市内を流れる碧流河で、堤防が悪質業者によって破壊され、川砂が違法に採取される事件がここ数年多発している。新華社が伝えた。
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碧流河は水源地のある同省営口市蓋州市から大連市を通り黄海に注ぐ大連区域最大の川で、全長156キロメートル。碧流河沿いの村では、数年前から悪質業者による堤防破壊と川砂の違法採取が多発している。このため、2012年には流域で大規模な洪水が発生。周辺の田畑が水没し、農産物に甚大な被害が出た。付近の住民はこれまでに何度も対策を地元政府に訴えているが、事態は悪化する一方だという。
ある村では5カ所の堤防が破壊され、大量の川砂が運び出されている。作業はすべて夜に行われているが、ショベルカーやフォークリフトを導入し、何台もの大型トラックを使った大規模なもの。その結果、付近の道路は陥没し、地盤沈下で倒壊の危険性もある家屋も出現している。
川砂を販売する業者によると、正当な採掘には地元政府の発行する許可証が必要で、その申請には多額の手数料を支払わなければならない。無許可で何台もの重機とトラックを使い、徹夜で作業して大量の川砂を採取すれば、その利益は莫大なものになる。「1晩の採掘で数十万元(約数百万円)、3晩でベンツが1台買える」と豪語する業者も。大連市水務局の担当者は「悪質業者の摘発はいたちごっこ。こちらは車1台と職員4人で対応するが、あちらは組織的に動いており、われわれの車が出動すると彼らの仲間が無線で連絡するため、現場を押さえることができない」と説明している。(翻訳・編集/本郷)
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