中国で遺体の売買相次ぐ、背景に農村部の迷信と火葬ノルマ達成したい官僚―米紙

Record China    2014年11月6日(木) 15時8分

拡大

5日、中国の農村部で遺体の盗難や売買が相次いでいる。背景には古くから続く習慣や迷信がある。写真は中国農村部の墓地。

(1 / 2 枚)

2014年11月5日、環球時報によると、ワシントン・ポストは3日、中国の農村部で遺体の盗難や売買が相次いでいると伝えた。背景には古くから続く習慣や迷信がある。

その他の写真

広東省では2人の役人が墓荒らしから遺体を買い取って燃やしたとして逮捕された。この2人は現地の出棺や火葬を取り仕切る立場にあり、火葬のノルマ達成のために行ったとみられる。中国では遺体は土葬にするのが伝統的だが、政府は耕作地などの不足から火葬を奨励している。遺族との交渉は大きなプレッシャーになっていた。

農村などでは、遺族の多くは伝統にのっとって亡くした家族を隠れて土葬にしてしまうことから、地方の役人にとっては大きな問題となっている。そうした状況から、掘り起こされた遺体の違法な取引が成立。仲介するブローカーとの間で賄賂のやりとりも行われている。

また、中国には「冥婚」という習慣も存在する。独身男性が亡くなった場合、若い女性の遺体を一緒に埋葬することで、死後の世界の伴侶とするものだ。この習慣に関係した遺体の取引により、10月末には山東省で11人の墓荒らしが逮捕されたほか、2013人には4人の男が遺体10体を売買したことで起訴されている。さらに、2006年には河北省で1人の男が女性6人を次々に殺害して“死後の花嫁”に仕立てて売るという事件も起きている。

こうした習慣は毛沢東時代にはすでに犯罪行為となっているが、農村部ではいまだ根絶されていない。(翻訳・編集/岡田)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携