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6日、香港メディア・香港01は、中国でネット配車サービスの運転手が、トラブルのあった客が忘れたスマートフォンを意図的に300キロ離れた交番に届け出る嫌がらせをしたと報じた。
2025年11月6日、香港メディア・香港01は、中国でネット配車サービスの運転手が、トラブルのあった客が忘れたスマートフォンを意図的に300キロ離れた交番に届け出る嫌がらせをしたと報じた。
記事によると、四川省成都市で2日未明に、市民の鍾(ジョン)さんが利用したネット配車タクシー内にスマホを置き忘れた。後になって紛失に気づいた鍾さんは運転手に電話で連絡を取り、数十元(1元=約22円)のお礼をするので近くまで持ってきてほしいと依頼した。これに運転手が「次の配車予定が入っている」として拒否したため、鍾さんが「じゃあいくらなら来てくれるのか」と詰め寄ったことで両者は口論となった。
交渉は紛糾したまま電話は切れ、強い憤慨を抱いた運転手はスマホを成都市内の交番に届けず、遠方に向かう知人に依頼して約300キロ離れた同省カンゼ・チベット族自治州康定市の交番に落とし物として届け出させた。
一方、自らのスマホが遠方に運ばれたことを知らない鍾さんは、地元の警察に通報。地元警察が調べた結果、十数時間後にスマホのありかが判明したため、警察の仲介によってスマホは約300キロの道のりを戻ってきて、5日に無事鍾さんの手元に返ってきたという。
記事によると、配車プラットフォームは事態を調査した上で、運転手の行為を「乗客の要求に端を発した感情的な行動」と認定し、運転手に対して3日間の停職および研修受講の処分を下すとともに、全運転手に対する教育の強化を決定した。鍾さんに対しても正式な謝罪を行い、補償を提案したものの、鍾さんはこれを辞退したという。
この件について法律に詳しい専門家は、運転手の行為は横領罪には該当しないものの、乗客への不満という感情的な動機に基づく職業倫理違反であり、乗客の回収コストを不必要に増大させたと指摘し、運営側は運転手の感情管理を強化することが重要との見解を示した。(編集・翻訳/川尻)
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