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24日、成都商報は、中国のSNS上で「300元以下のダウンジャケットは本物ではない」という話題が注目を集めたことを報じた。写真はダウンジャケット。
2025年10月24日、成都商報は、中国のSNS上で「300元(約6300円)以下のダウンジャケットは本物ではない」という話題が注目を集めたことを報じた。
記事は、中国の市場に流通しているダウンジャケットの価格は数百元から数万元に至るまで非常に幅が大きく、低価格帯の製品に対する不信感をあおっていると紹介。市場監督管理総局が昨年実施した調査によると、14のECプラットフォームから抽出されたダウンジャケット製品265ロットのうち17%にあたる45ロットが不合格であり、原因の多くが「ダウン含有率の虚偽表示」や「中綿の品質偽装」に集中していたと伝え、この状況も「300元以下は偽物」という情報の信ぴょう性を高める要因になっていることを指摘した。
一方、消費者の間では意見が二分されており、価格と品質の相関性を認める声がある中で「有名ブランドでもセール時には300元以下の商品が出る。300元で本物を手に入れられるかは販売業者の良心次第であり、価格が絶対的な指標ではない」との反論も少なくないと紹介している。
その上で、専門家の意見として、江蘇省南京市製品検査研究院繊維検査センターの朱小芳(ジュー・シアオファン)高級技師が「300元で本物が買えない」という主張は正確ではないと指摘し、羽毛の使用量が少なく、製造工程も比較的シンプルな薄手のダウンジャケットのほか、在庫処分や販促活動の値下げなどにより、300元以下でも本物のダウンジャケットを購入することは可能との見解を示したと伝えた。
例えば、充填量が80〜100グラムのホワイトダックダウンジャケットであれば、羽毛コストは30〜50元(約630〜1050円)であり、ほかの材料費や人件費なども考慮しても300元以下で「本物」を販売することは可能だという。
記事は、中国におけるダウンジャケットの品質について、2022年4月から施行されている国家規格「ダウン衣料」(GB/T 14272-2021)に基づいていると紹介。この規格では、羽毛の中に含まれる「ダウンボール」の割合が50%以上であることが「ダウンジャケット」と表示する条件として定められており、50%に満たなければ「ダウンジャケット」を名乗れないことになっていると説明した。
そして、販売業者が故意に虚偽の状況を伝えたり、真実を隠ぺいしたりして消費者を誤認させ、商品を購入させた場合は詐欺行為とみなされ、市場監督管理部門が販売停止命令や違法販売品の没収、違法所得の没収に加え、貨物価額の50%から3倍の過料を科すことができるとしたほか、悪質な場合は刑事罰の対象となる可能性もあると伝えている。(編集・翻訳/川尻)
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