雲南省で初の光子計数CTが稼働開始、瞬時に微細構造まで「透視」―中国

人民網日本語版    
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雲南省で初の光子計数CTが稼働を開始した。

雲南省第一人民病院放射線科で冠動脈疾患の患者が光子計数CTによる検査を受けていた。モニター画面には、従来のCTではぼやけて見えにくかった冠動脈ステント内部の構造が鮮明に映し出され、石灰化プラークの境界も明瞭で、わずか0.2ミリメートルの微小な病変まで捉えることができた。これは雲南省初の光子計数CTがもたらした「マイクロメートルレベル」の高精度診断体験だ。中国新聞網が伝えた。

雲南省第一人民病院に設置された光子計数CTがこのほど、正式に稼働を開始した。世界最先端のこの画像診断装置は、新開発の光子計数型検出器を搭載し、X線光子一つ一つの情報を直接検出・記録でき、従来の「推定」型から「精密計算」型への飛躍を実現し、雲南省の医用画像診断はついに「マイクロメートル時代」に突入した。

同院放射線科の王罡(ワン・ガン)主任は、「従来のCTは複数回の光電変換を経るため、多くの光子情報が失われていたのに対し、光子計数CTはX線光子を直接画像化できるので、情報損失を大幅に減らせる。この技術は複数のブレークスルーをもたらした。画像はより鮮明になり、スライス厚は0.2ミリメートルと髪の毛の10分の1ほどの微細構造まで識別可能。放射線量も大幅に低減され、肺部検査の被ばく量は従来のCTの10分の1、冠動脈検査では50%近く削減された。さらに速度が向上し、全身スキャンはわずか5秒で完了し、物質の分離や成分分析など機能面でも格段に向上した」と説明した。

心疾患診断においては、光子計数CTの優位性が特に際立つ。王主任は、「以前はステント内部の状態がはっきり見えなかったが、今は再狭窄の有無を正確に判断できる。この装置はプラークの性状分析も精密に行えるため、治療方針の決定に信頼できる根拠を提供する。患者は心拍数を抑えたり息を止めたりする訓練を行う必要がなく、検査時の快適性が大幅に向上した」と話した。(提供/人民網日本語版・編集/YF)

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