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22日、斉魯晩報は、フランス・ルーブル美術館で盗難事件が発生した後に、中国の中古取引プラットフォームに「ルーブル正規品」と称する商品が複数出現したことを報じた。写真はルーブル美術館。
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2025年10月22日、中国メディアの斉魯晩報は、フランス・ルーブル美術館で盗難事件が発生した後に、中国の中古取引プラットフォームに「ルーブル正規品」と称する商品が複数出現したことを報じた。
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記事は、パリで19日に4人の覆面強盗犯が昇降装置を使ってルーブル美術館に侵入、わずか7分間で王室由来の宝飾品8点を盗み出し、推定7億2千万元(約155億円)相当の経済的損失をもたらしたとし、現在も盗まれた宝飾品の行方は不明だと伝えた。
その上で、事件発生後に中国のオンライン中古品取引プラットフォーム「閑魚」などで、「ルーブル美術館正規品、95%新品、保存状態良好、低価格で緊急出品、本物保証」といったうたい文句で、99万元(約2100万円)から9999万元(約21億円)という高額な価格帯で商品が出品されたと紹介した。
また、これらの出品者にメッセージを送ると、「I'm selling my goods, do you need my Chinese friend(私の商品を売っている、私の中国人の友人が必要か)」と英語で返信したり、「盗亦有道、有点烫手、挑了(盗みにも道がある。ちょっとヤバいがやってやったぜ)」、「包郵(送料無料)」、「玩抽象(抽象的な遊び)」などと意味深な言葉を返したりケースが見られたと伝え、出品を見つけた多くのネットユーザーが「これは手掛かり提供にならないか?」とコメントしていることを報じた。

記事によると、22日にプラットフォームのカスタマーサービスに問い合わせたところ「出品者の商品に問題があれば、プラットフォームから通報してほしい」とのコメントがあったという。プラットフォームとしての直接的な是非の見解は示さなかったようだ。
なお、中国取引プラットフォームの関連出品では、目出し帽の人物が王冠を持って美術館の中を歩いたり、SNSのライブ配信を行ったりする内容であり、あたかもルーブル美術館から盗んだ王冠を販売するような内容だった。
一方、報道によると、今回の事件での盗品はナポレオン1世の2番目の妻マリー・ルイーズ皇后のエメラルドのネックレスとイヤリングのセット、ナポレオン3世の妻ウジェニー皇后のブローチやイヤリング、ルイ・フィリップ1世の妻マリー・アメリ王妃の宝飾品などで、ウジェニー皇后の王冠も盗難に遭ったものの、強盗団が逃走中に落とし現場付近で発見、回収されている。
報道内容からは、王冠系の宝飾品は持ち去られていないと推察されるため、今回の出品は事件の衝撃とオンライン文化が融合した「お約束」的なパロディーであり、ネットユーザーのコメントもその風刺的な意図を理解した上での反応が多いと解釈できる。(編集・翻訳/川尻)
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