中国でウルトラマンが「塩卵超人」に改名?版権をめぐり再び波紋―中国メディア

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16日、中国のポータルサイト・捜狐に中国の「ウルトラマン」の版権問題が再び波紋を呼んでいるとした記事が掲載された。写真はウルトラマン。

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2025年10月16日、中国のポータルサイト・捜狐に中国の「ウルトラマン」の版権問題が再び波紋を呼んでいるとした記事が掲載された。

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記事はまず、「中国のネット掲示板・百度貼吧を見ていた多くの人は、『権利保護速報』という投稿が大量に拡散されているのを目にしただろう。内容は中国における『ウルトラマン』の版権をめぐる一連の経緯についてである。日本では『ウルトラマン』の権利は円谷プロダクションに属しているが、中国では円谷プロダクションの正式なパートナー企業である上海新創華文化発展有限公司(以下、新創華)とかつて独自に関連事業を展開していた珠海奇奥天尊文化発展有限公司(以下、奇奥天尊)の2社が名称やキャラクターの版権をめぐって長年にわたり法廷で争ってきた」と説明した。

その上で、「現在、奇奥天尊の公式サイトは『ウルトラマン(中国語:奥特曼)』の表記が『塩卵超人』に変更されているが、昭和ウルトラマンたちは依然として登場している。この状況に多くのファンから『新創華が勝訴したのでは?』と困惑の声が上がっているが、実はこの問題には非常に紛らわしい点があるのだ。新創華の公式発表では『新創華は奇奥天尊とのウルトラマンの商標権訴訟において勝利を収め、画期的意義を持つ成果を得た』と述べられていた」とした。

そして、「つまり、新創華が勝訴したのは『ウルトラマン』という商標権(名称やロゴ)に関する権利であり、昭和ウルトラマンのキャラクター使用権そのものを取り戻せたわけではないということである。したがって奇奥天尊側は、今後『ウルトラマン(中国語:奥特曼)』の名称を掲げて活動することができず、その結果として公式サイト上の名称が『塩卵超人』に改名されたというわけだ。多くのファンは、この版権の意味をよく理解していないが、これは昭和ウルトラマンのキャラクターたちが再び登場できるかどうかに関わる非常に重要な問題なのである」と指摘した。

ウルトラマン

また、「以前、円谷プロダクションが発表する60周年記念ロゴが『初代ウルトラマン』なのに対し、なぜ新創華の記念ロゴは『ウルトラマンゼロ』なのかと指摘されていたが、その違いの背景には、まさに昭和ウルトラマンの版権問題が関係している。もし、新創華が昭和ウルトラマンの版権を完全に取り戻せれば、イベントや映像作品などの関連企画は、より充実したものになるだろう」と述べた。

記事は、「なぜ『ウルトラギャラクシーファイト』の続報がなかなか発表されないのかとの疑問も一部で出ていたが、これも版権問題と無関係ではないと見られている。『ウルトラギャラクシーファイト』も昭和ウルトラマンが欠けていては物語が不完全になるため、それならば制作を見送ろうとの判断も理解できる。いずれにせよ、昭和ウルトラマンが再びスクリーンに戻り、より多くの素晴らしい作品が生まれることを期待したいところだ」と言及した。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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