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4日、自民党総裁選の決選投票で高市早苗氏が新総裁に選出され、日本初の女性首相となる見通しだ。韓国では日韓関係への影響が懸念されている。資料写真。
2025年10月4日、韓国メディア・オーマイニュースは、自民党総裁選の決選投票で高市早苗元経済安保担当相が185票を獲得し、小泉進次郎農林水産相を破って新総裁に選出、日本初の女性首相が誕生する見込みであると報じた。
記事は、「高市氏はこれまで強硬な保守姿勢を示してきた。22年の講演で靖国神社参拝の中止について『途中で参拝をやめると、相手がつけ上がる』と発言して物議を醸したこともあり、就任後、日韓関係が冷え込む恐れがある」と指摘し、「韓国政府は過去にも歴史問題で摩擦が起きるたびに経済・安保協力を留保してきたことから、高市政権の言動によっては、日韓の信頼回復は一層困難になるだろう」との見方を伝えた。
また、「韓国外交当局は高市政権の発足を機に『原則ある実用外交』を再確認しなければならない。公式・非公式対話チャンネルを迅速に稼動させ、歴史・安保イシューの急激な悪化を防止する制度的装置を用意し、経済・環境・保健など共同利益分野協力は揺らぐことなく推進しなければならない」とし、「民間レベルの市民社会・学術交流を拡大し、両国の信頼基盤を固める韓国式外交モデルを構築する必要がある。女性のリーダーシップや社会参加経験を共有し、日本の女性政策専門家と協力プラットフォームを形成するなど、日韓の社会的交流の新たな地平を開かなければならない」と続けた。
そして、「高市新政権の幕開けは歴史的イシューだが、その象徴性を具体的な成果へと転換することに真の意味がある。女性の政治的代表性の拡大・経済成長・外交信頼回復を達成するためには、政治・制度・外交全般で戦略的一貫性と実行力が必要となる。韓国は、ダイナミックな協力と原則的牽制というツートラック戦略で高市内閣との関係における主導権を確保しなければならない」と分析した。
これについて韓国のネットユーザーからは「このような発言をしていた人が首相になるとは」「日韓関係は確実に冷え込むだろう」「靖国参拝を再開すれば、外交は完全に凍り付く」「強硬保守が首相になった以上、対韓政策も厳しくなるだろう」「女性総裁の誕生は歴史的だが、日韓関係にとっては試練の始まりとなりそうだ」「韓国政府はもっと冷静に、長期的な戦略で備えるべき」などの声が見られた。
また、「内閣制によって、国民が選んでいない人が首相になるというのが不思議」「米国もそうだし、全世界が右傾化しているようだ」「統一教会とのつながりの問題はどうなっているのか」などの声も見られた。(翻訳・編集/樋口)