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21日、仏RFIは、貴州省で発生した集団食中毒で現地政府による「隠蔽(いんぺい)工作」疑惑が浮上したことを報じた。
2025年9月21日、仏国際放送局ラジオ・フランス・アンテルナショナル(RFI)の中国語版サイトは、貴州省で発生した集団食中毒で現地政府による「隠蔽(いんぺい)工作」疑惑が浮上したことを報じた。
記事は、貴州省習水県で数日前、地元のチェーン系洋菓子店が製造・販売したサンドイッチを食べた多数の子どもらが、嘔吐(おうと)、下痢、発熱などの症状を訴える大規模な食中毒事案が発生し、21日時点で児童89人を含む136人が入院・観察治療を受けていると紹介。地元政府の公式発表によると、原因はサルモネラ菌に汚染されたサンドイッチであり、関連する食品工場や店舗が営業停止処分を受けて調査が進められていると伝えた。
その上で、食中毒を起こした子どもの詳しい症状について紹介。14歳の生徒はサンドイッチを食べた後、39度を超える高熱と、1日に20〜30回にも及ぶ激しい下痢に見舞われ、病院で食中毒と診断された上、胆のう結石や腎盂水腫といった重篤な合併症も見つかったことを伝えた。他の子からも腎盂水腫や、吐血、血便といった症状が見られ、重篤な症状の子は医療レベルの高い市外、省外の病院へ転院を余儀なくされているとした。
記事は、当局が大規模な食中毒の事案を認め、速やかな措置を講じたことを発表する裏で、当事者の家族からは情報の隠蔽工作が行われているとの指摘が出ていることにも言及。食中毒を起こしたある子どもの保護者が「県政府の幹部から、SNSに投稿した関連動画を削除するよう要求された。実家の両親を通じて削除を求める電話がかかってきたり、SNSプラットフォーム上で動画がブロックされたりした」と証言したことを伝えている。
また、県外に転院した子どもに対して県政府や教育局の職員、学校の校長がわざわざ訪ねてきて「行政がきちんと処理するから心配ない」と安心させる言葉をかけつつ、執拗(しつよう)に動画の削除を求め続けているとも報じた。
記事によると、食中毒を起こした洋菓子店の責任者は病院を訪れて患者を見舞うとともに、治療費を全額負担する意向を示しているという。(編集・翻訳/川尻)
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