調理済み食品論争で見えた、中国の食品に対する根強い市民の不信感―独メディア

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15日、独ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「調理済み食品」が中国の食品分野に関する根深い「病」を明らかにしたとする記事を掲載した。

2025年9月15日、独国際放送局ドイチェ・ヴェレの中国語版サイトは、「調理済み食品」が中国の食品分野に関する根深い「病」を明らかにしたとする記事を掲載した。

記事は、中国の著名インフルエンサーである羅永浩(ルオ・ヨンハオ)氏が10日、「(有名飲食チェーンの)西貝(シーベイ)はほとんどが調理済み食品なのに、値段が高すぎる」とSNSに投稿し、議論の火種となったと紹介。騒動に対して西貝の創業者は当初「調理済み食品は100%ない」と反論したものの、15日には一転して謝罪文を発表、子ども向けメニューを含む一部の料理を店舗で調理する方式に切り替えることを約束したと伝えている。

また、この騒動についてネット上では多くの人が、個別のチェーン店の調理済み食品に関する論争ではないと指摘しており、続々寄せられる批判を「全国民の食品安全に対する絶望的な叫びだ」とする意見もあったとし、その背景には調理済み食品の安全性に対する根強い不信感があるとの認識を示した。

そして「成長促進剤、添加物、農薬、防腐剤まみれのものを毎日食べたい人なんているだろうか?私たちの舌は、食べ物本来の味を忘れかけている」「インフルエンサー以外の信頼できる評価基準が見つからないことが問題」という不満の声に加え、調理済み食品に関する公的な認証制度がないために「ネット通販業者が信用を証明するために、自分の身分証明書を提示する」という奇妙な現象が生じているとの指摘を紹介した。

記事は、13日には中国メディアが、防腐剤の禁止やコールドチェーンの整備を盛り込んだ「調理済み食品に関する国家基準」の草案が審査を通過し、近く意見公募が開始される予定だと報じたことを紹介しつつ、食品をめぐっては単に国家基準を設けるだけでは足りないほど国民の信頼が失われていることを示唆している。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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