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中国・福建省厦門(アモイ)市の高級ホテルに「外国人を優遇している」との批判の声が上がっている。
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中国・福建省厦門(アモイ)市の高級ホテルに「外国人を優遇している」との批判の声が上がっている。中国メディアの極目新聞が10日に報じた。
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記事によると、ブロガーの李四万氏が9日に投稿した動画が物議を醸した。動画では市内の高級ホテルのホール(食事会場)に入ろうとしたところ、同行者がスリッパを履いていることを理由に断られた。ホールの入り口にはスリッパやバスローブを着用しての入場はできないことが図で明示されていた。ところが、中では複数の外国人がスリッパを履いたまま食事をしていた。
李四万氏は店のマネージャーに対し、「(同行者を指さして)彼は私の友人で、ルールを理解しておらず入れてもらえなかった。ここにはっきりとスリッパでの入場禁止と書かれているので、彼は部屋に戻って履き替えてきた」と伝えた。
そして、「外国人には何か優先的な特権でもあるのか」と質問。マネージャーが「平等に対応しております」と答えると、李四万氏はホール内でスリッパを履いて食事をしている数人の外国人を指さして「では、これはどういうことか」と質問した。マネージャーは「気付きませんでした」と答えた。
李四万氏は「外国人は人で、中国人は人ではないのか?私はおたくのホテルのゴールドカード、ダイヤモンドカードの会員でもあるが、人を見下しているのか?外国人が全身ブランド物を着ていればスリッパでも入場が許されるのか?」などと詰め寄り、マネージャーは「いいえ」「いいえ」と繰り返し否定した。
この動画はSNS上で大きな注目を集めた。極目新聞の記者が同ホテルに問い合わせたところ、担当者は「ホテルの使い捨てスリッパを履いたお客様は、宴会ホールでの食事をおすすめしておりません。使い捨てスリッパは非常に薄く滑りやすいため、お客様の安全を考慮してのことです」と回答。一方で、「お客様がご自身で持参したスリッパであれば、入場は問題ありません」と説明した。李四万氏の動画に映っていた外国人が全員、自前のスリッパを履いていたかについては「ホテルの関連部署がこの件を調査して対応します」と述べるにとどめた。
中国では以前より、「外国人は優遇されている」との考えが根強く、ネットユーザーからは「奴隷根性」「外国人崇拝がひどい」「中国人は人ではないのか」「売国奴が建てたホテルだろう」「入り口には『使い捨てスリッパ』に限ってだめだとは書いていないぞ」「騒ぎになったから言い訳しているだけ」といった批判的な声が上がった。
このほか、「中国人によく見られる問題。言葉の問題でトラブルになるのが面倒だから外国人を放っておく」「差別かどうかは分からないけど、ホテルの使い捨てスリッパは本当に滑りやすいし、トラブルを起こしたら賠償も支払わないといけない」といった声や、「このブロガーもトラフィックを見込んでわざと難癖を付けているように見える」といった指摘も寄せられている。(翻訳・編集/北田)
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