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4日、環球時報は韓国で中国人観光客を殴る事件を2度起こした男が懲役10カ月の判決を言い渡されたと報じた。写真はソウル。
2025年9月4日、中国メディアの環球時報は韓国で中国人観光客を殴る事件を2度起こした男が懲役10カ月の判決を言い渡されたと報じた。
記事は韓国メディアの報道として、30代の韓国人の男が今年に入って2度にわたり中国人観光客を襲撃したと紹介。最初の襲撃は4月1日で、バスの中で20代の中国人女性観光客2人が中国語で大声で話していることに不満を抱き、同じバス停で下車して2人を尾行し、罵声を浴びせた上で腰を蹴るなどの暴行を加えたと伝えた。
また、同6日にはソウル市麻浦区のレストランで台湾人観光客2人が中国語を話しているのを聞き、2人が店を出ようとした際に焼酎の瓶で1人の頭部を殴りつけた上、仲裁に入った従業員にかみついて負傷させたとした。
その上で、逮捕・起訴された男の裁判が行われ、ソウル西部地方裁判所が8月21日に暴行罪および特殊暴行罪(武器を使用した暴行)で懲役10カ月の実刑判決を言い渡したと報じた。
記事によると、裁判所は判決文で「被告は長年の敵意から中国人を標的としたヘイトクライムを行ったとみられる」と指摘。被害者が理由なく襲われ、厳罰を求めている点を重く見る一方、被告が自らの行為を深く後悔し、メディアが事件を報じた後に自首したことも合わせて考慮した上での判決であることを明らかにした。
この件について、中国のネットユーザーは「中国人観光客を2回襲ったのに判決が軽すぎる」「韓国の裁判所だって中国人に対するヘイトクライムを認めているのに」など、犯罪や判決に対する怒りの声とともに、「メディアが毎日中国人への憎悪をあおっているからだ」など韓国人や韓国メディアに対する批判を繰り広げた。
一方で、「ごく一部の個人の犯罪行為であって、全ての韓国人を代表するものではない。助けに入った勇敢な店員にも感謝しよう」「以前ソウルで道を尋ねた時、ある韓国人のおばあさんが、私が道に迷わないようにとわざわざ10分も一緒に歩いて目的地まで連れて行ってくれたことを思い出した。どんな場所にも良い人と悪い人はいる」という冷静な意見もみられた。
さらには「海外旅行では言葉が通じないのは当たり前。声のボリュームに気をつけて、不要な誤解を避けるべき」「日本のレストランで隣の個室にいた中国人女性2人組が、食べ方が汚くて大声を出していたせいで店主に『お金はいいから出ていってくれ』と言われてた」など、中国人観光客も警戒感と同時にモラルを高める必要性を指摘する声もあった。(編集・翻訳/川尻)
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