中国でにわかに人気の「指紋認証」水筒、本当に必要なのか?―中国メディア

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中国で指紋認証機能が付いた子ども用の水筒が話題になっている。

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中国で指紋認証機能が付いた子ども用の水筒が話題になっている。中国メディアの極目新聞などが伝えた。

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中国では9月に新学期を迎えるため、7~8月には多くの保護者が子ども用の文房具や水筒、かばんなどを準備する。記事によると、近年は指紋認証で飲み口を解錠する子ども用水筒が注目アイテムになっている。

愛用者からは「いたずらを防げるので安全」との声が聞かれる一方で、「実用性が低く無駄」「うまく認証されなかったり電池切れになったりしたら子どもが飲みたい時に飲めなくなる」といった問題を指摘する声もある。

ECサイトでの指紋認証機能付きの水筒の価格は200~400元(約4200~8400円)で、普通の水筒の価格が200元以下であることを考えるとやはりやや割高だ。ただ、あるブランドの商品は累計販売数が6万個を超えるなど、そこそこの売れ行きを見せている。

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商品の広告では、学校や幼稚園での「いたずら」や「取り違えによる誤飲」を防ぎ、子どもが安全に飲料を飲むことができることをうたっている。なお、ふたを回して開ける際にも指紋認証が必要で、保護者はアプリで子どもが解錠した記録を確認することができるという。

330元(約6800円)ほどで販売されているある商品は、1時間半の充電で120日間の連続使用が可能(1日8回解錠した場合)。電池残量が少なくなると赤いランプがゆっくり点滅して充電が必要であることを知らせる。メーカーは指紋の認識精度について「うまく作動しないということはない」と自信を見せているという。

一方、中国メディアの潮新聞は「保護者は冷静さを保つことが必要。こうした商品の背後にあるのは育児に対する不必要な不安だ。この種の不安は水筒だけでなく、教育や日常生活のあらゆる面に及ぶことがある。過度の心配から、保護者は理性的でない判断をしてしまうことがある。不安を手放し、常識に立ち返ることが重要だ。子どもの世界は本来シンプルで開かれ、信頼に満ちたものであるべきだ」と指摘。「子どもに思いやりの心を教えることは、指紋認証でしか水が飲めない水筒を増やすよりも重要かもしれない」と論じている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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