就役間近の「福建」では「空母5点セット」が完備する見通し―中国メディア

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中国中央テレビはこのほど、中国が保有する3隻目の航空母艦である「福建」についての報道で、福建は「空母5点セット」をすべて備える見通しと報じた。

中国中央電視台(中国中央テレビ、CCTV)はこのほど、中国が保有する3隻目の航空母艦である「福建」についての報道で、福建は「制空権の確保」「制海権の確保」「早期警戒」「電子戦能力」「対潜能力」という「空母5点セット」をすべて備える見通しと報じた。福建は9月中にも就役するとみられている。

記事は、「空母5点セット」を実現するのは、ステルス艦載戦闘機、多用途カタパルト対応艦載戦闘機、固定翼艦載早期警戒機、固定翼電子戦機、対潜ヘリコプターの、やはり「空母5点セット」であるとして、これらの空母5点セットをそろえることは極めて困難であり、カタパルト技術やステルス技術といった最先端技術の壁を突破するだけでなく、艦体や艦載機の量産までを支える完全な産業体系が必要であり、長期にわたる巨額投資と専門人材の育成も欠かせないと紹介した。

中国がこれまで保有していた空母の遼寧と山東は固定翼機の発艦用のカタパルトを備えていなかった。艦首部分甲板を反りあがらせて、発艦機がその「反りあがり部分」に向かって滑走することで揚力を少しでも増やす、「スキージャンプ」と呼ばれる方式だが、搭載できる武器類や燃料類の「重量制限」が厳しく、作戦行動にも大きな制約が生じるとされる。

福建は電磁カタパルトを搭載した。電磁カタパルトは空母用カタパルトとして「第2世代」に属するもので、「第1世代」に属する蒸気カタパルトを開発できたのは米国だけだった。中国は「第1世代」を飛び越して、「第2世代」のカタパルトの開発を行い、まもなく実用化される見込みだ。

中国は、初の空母である遼寧の運用に備えて、艦載用戦闘機としてJ-15を開発した。J-15は2隻目の空母である山東にも搭載された。中国はさらに、福建の運用に合わせて発艦時にカタパルトを利用できるJ-15Tを開発した。J-15Tはスキージャンプ式の発艦にも対応しているために、遼寧や山東で使用することも可能だ。

中国ではまた、同じくJ-15の派生型であるJ-15Dも開発された。J -15Dは二座席の艦載電子戦機で、機銃や通常の武器懸架を撤去して、電子戦ポッドと能動干渉装置を装備することで、敵のレーダーや通信システムを抑制することが可能だ。J-15Dの登場で、中国の空母打撃群(空母を中核にした、護衛艦や補給艦などで編成される艦隊)の電子戦の能力は大きく向上するとみられる。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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