中国・雲南省昆明市晋寧区で18日、転倒した清掃員の高齢女性を助けた女性が言いがかりを付けられる騒動があった。

現場の防犯カメラの映像には、街路樹のそばで清掃員が足を滑らせて勢いよく転倒する様子が映っている。物音を聞いた近くの店の女性店員が出てきて、清掃員を気遣うように助け起こした。

ところが、清掃員はこの女性が店先に水をまいたせいで自分が転倒したと主張。女性店員を罵倒し、警察に通報までしたという。防犯カメラには携帯電話で通報する清掃員に、女性が何か不満を述べる様子も映っている。なお、警察が実際に対応したかについては不明だ。

別の店の店主は、その清掃員が日ごろから現場周辺を担当していたことを明かし、「清掃員が悪い。彼女（女性店員）は倒れた時に自ら駆け寄って助けてくれたのに罵倒するなんて。もし防犯カメラの映像がなければ、女性のせいにされていたかもしれない」と語った。

中国のネットユーザーからは「毎年のように同じことが起きる」「まったくこの社会は。人々は最初から冷たかったわけじゃないんだが」「他人に関わるとこうなるんだ」「時に、人が冷淡であることを批判できないこともある」「自分の身は自分で守らないといけないからな」「善人でいるのが難しい社会」「女性は美しく心優しい。彼女の商売が繁盛することを願う」といったコメントが寄せられている。

中国では以前から、街なかで倒れた人を助けると加害者扱いされ、治療費などを請求される事件が相次いでいる。（翻訳・編集/北田）

転んだ清掃員を助けた女性、とんでもない言いがかりをつけられる pic.twitter.com/1c7nCU1Zvz

— レコードチャイナ (@recordchina) August 20, 2025