拡大
中国で「新安江モデル」が全国30の河川流域に拡大しています。
中国東部の国家級景勝地である新安江流域の水質を保護するため、2012年に中国初の省をまたぐ河川流域生態補償メカニズムが正式に始動しました。水源保護と経済発展の両立を目指す「新安江モデル」は、現在では全国30の河川流域で採用されています。
新安江は中国中部の安徽省休寧県に源流を発し、浙江省西部を経て蘭江と合流後、銭塘江本流に注ぐ全長373キロの河川です。流域面積は1万1000平方キロ以上に及び、安徽省歙県の埠頭から浙江省杭州の千島湖に至る区間は「新安江山水画廊」と呼ばれ、年間30万人以上の観光客が訪れています。
新安江流域はかつて養殖池や漁業が盛んでしたが、水質の悪化に伴い、歙県では養殖設備の撤去や漁民の転業支援を実施し、千年にわたり伝承されてきた漁業技術は観光施設での実演として保存されました。さらに200以上の制度や関連措置を整備して汚染対策に460億元(約9500億円)を投資しました。汚染企業30社以上を淘汰し、客船や貨物船からの廃水排出をゼロに抑え、都市部と農村部の生活ゴミ100%を無害化処理しています。
これらの取り組みにより、2012年以降、新安江の省を跨ぐ水質は常に「地表水環境品質基準II類」(飲料水適合レベル)を維持しており、毎年約70億立方メートルの良質な水が上流から千島湖に流れています。
「新安江モデル」は現在、テストから「模範事例」として全国24省・30河川流域に定着しました。水質改善や地域経済の活性化を同時に実現するモデルとして、中国の環境ガバナンスをリードしています。(提供/CRI)
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