東京大学で中国人女性が謎の転落死、中国ネットの反応は

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東京大学本郷キャンパス内で5日夜、中国人女性が煙突に登り転落死した。中国では報道記事には多くのコメントが寄せられた。格言を引用した「教養あるコメント」も目立つ。写真は東京大学本郷キャンパスの赤門。

東京都文京区の東京大学本郷キャンパス内で5日夜、中国人女性が建物上部の煙突に登り転落死した。同件は中国でも関心を集め、報道記事には多くのコメントが寄せられた。格言を引用した「教養あるコメント」も目立つ。

東京都文京区の東京大学本郷キャンパス敷地内から5日午後9時50分ごろ、「友人が煙突に登ったまま急にいなくなった」との110番通報があった。警察官が駆け付けたところ、工学部の7階建て建物の地下1階で、煙突内に転落したとみられる女性が見つかった。女性は意識不明の状態で救急搬送されたが、約1時間後に死亡した。

同件の報道には、情報が少ない特徴もある。転落した女性は30代中国人とされるが、氏名は報じられていない。通報した「友人」は、東京大学の学生とされているが、国籍は不明。また、女性がなぜ煙突に登ったのかも不明だ。10日午後2時半時点で、日本でも同件をさらに詳しく紹介する報道は見当たらない。

中国では同件を紹介する記事が、代表的SNSである微博(ウェイボー)にも掲載された。寄せられたコメントで、「いいね」が特に多いものの一つに「両人不観井(二人では井戸をのぞかない)」がある。「二人で井戸をのぞいて一人が転落して死んでしまった場合、仮に一人が突き落としたのだとしても、証拠が残らない。事故だったとしても、生き残った人は自分の潔白を示すことができない」ということで、「二人だけしかいない場合、万一の事態がありえる状況は避ける」ことを説く格言だ。この格言を使ったコメントは複数ある。

「藍可児か?」とのコメントも寄せられた。「藍可児」は香港系カナダ人女性のエリサ・ラムさんの中国語名。ラムさんは2013年3月に米国のロサンゼルス市内にあるホテル屋上の水槽内で遺体で発見された。21歳だった。宿泊客からの「水道水に異臭がある」との苦情が遺体発見につながった。ラムさんが亡くなる直前に撮影されたとされる映像では、ホテル内のエレベーターや近くの廊下でのラムさんがその場にいない人に話しかけたり、身を隠すような異常な行動が示されていた。

それ以外にも「その友人が最もあやしい」「事故ではない可能性が高い」といった、居合わせた友人を疑うコメントも目立つ。また、「上に行って何をしていたんだ」「煙突から風景を鑑賞するなんて、初めて聞いた」「7階に登って、いったいどんな夜景が見えるんだ? 東大の周囲によい景色はないよ」といったコメントもある。また、「友人は中国人なのか、日本人なのか? なぜはっきり書かない」と、明らかにされた情報が少ないことに不自然さを感じたと思われる投稿もある。

一方で、「海外に出かけた際、知らない環境に対してはSNS映えや新奇な体験を追い求めるよりも、まずは敬意と慎重さを持つことが重要だ。警察が最終結論を出す前には憶測で語らず、故人や遺族への二次被害を避けるべきだ」という冷静なコメントにも多くの「いいね」が寄せられた。(翻訳・編集/如月隼人

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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