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孔子の生誕地・尼山で開かれる「尼山世界文明フォーラム」。2010年の第1回開催当初は儒学を中心とした学術的な色彩の濃いフォーラムとしてスタートしました。
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孔子の生誕地・尼山で開かれる「尼山世界文明フォーラム」。2010年の第1回開催当初は、儒学を中心とした学術的な色彩の濃いフォーラムとしてスタートしましたが、回を追うごとにグローバル化と多様化が進み、今年の第11回フォーラムには、世界70以上の国と地域から約560人が参加。国際的な文明対話の場として、年々その存在感を高めています。
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今回のテーマは「各美其美・美美与共」。それぞれの文明の“美”を尊重し、その価値を分かち合うという理念のもと、現代社会の中で「人としての美」をどう育み、どのような未来を切り拓いていくかが語られました。議論は文明の起源からAI社会の未来像にまで及び、文化、教育、哲学、テクノロジーなど、さまざまな分野の代表者たちが意見を交わしました。
また、同時開催された「中医薬文化フォーラム」では、「和の追求・中医の美」をテーマに、国内外から60名以上の中医薬学の専門家や業界関係者が集結。中医学の哲学や現代的価値、国際展開の可能性などについて活発な議論が行われました。
登壇したある中医の大家は「中医は単なる治療法ではなく、人と自然の調和を探る“道”である」と語りました。中医学の根底にある「天人合一(自然と人は一体である)」や「守中致和(中庸を守ることで調和がもたらされる)」といった基本理念は、儒教精神と深くつながっています。この“道”は、世界の健全な在り方を考えるうえでも大切な価値観であると、改めて感じることができました。
会場の一角には「中医薬文化体験館」も設けられ、薬膳ドリンクや耳針治療、名医による脈診など、さまざまな中医体験が提供されていました。次回はその中でも印象的だった「AIによる中医診断体験」をレポートします。(提供/CRI・文と写真/鳴海美紀)
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