「日本で7月5日に大災難」説に日台研究機関の専門家が見解―台湾メディア

Record China    2025年7月2日(水) 11時0分

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日本で2025年7月5日に大災難が起きるといううわさが台湾でも広がる中、台湾の「国立自然科学博物館」は6月28日、このうわさについて台湾と日本の研究機関の専門家が「解析」する番組を配信した。資料写真。

日本の人気漫画家たつき諒さんが予知夢を基に描いた作品をきっかけに日本で2025年7月5日に大災難が起きるといううわさが台湾でも広がる中、台湾メディアのTVBS新聞網によると、台湾の「国立自然科学博物館」は6月28日、このうわさについて台湾と日本の研究機関の専門家が「解析」する番組を配信した。

過去に東日本大震災を「予言」し的中させたとして注目されたたつきさんの著書「私が見た未来 完全版」(2021年出版)に、「25年7月に大災難がやってくる」と記されていたことから、今年7月5日に大地震が発生するのではないかとの憶測が日本だけでなく台湾でも流れている。

TVBS新聞網によると、これについて、番組に出演した専門家らは、地震の周期から将来の災害を予測することはできるものの、漫画内の過激な予言を裏付ける科学的証拠はないとして、人々に対し、日頃からできる災害への備えに専心するよう呼び掛けた。

「私が見た未来 完全版」には、25年7月に日本とフィリピンの中間あたりの海底が破裂し、日本の太平洋側や台湾やフィリピンなどの太平洋周辺の国々に大津波が押し寄せ、その衝撃で香港から台湾、フィリピンまでが地続きになるように見えたと記されている。

台湾の最高学術研究機関、中央研究院の地球科学研究所博士である梁文宗氏は、特に香港から台湾までが地続きになるという状況について「ナンセンス」であり、科学的根拠は全くないと明言。人類史上世界最大の火山噴火とされる1815年のインドネシアのタンボラ山大噴火では6万〜7万人の死傷者が出たが、大規模なプレート移動は発生しなかったことや、2011年の東日本大震災では長さ600キロの断層破壊が起きたものの、ずれは約60メートルにとどまったことを例として挙げ、「漫画内の予言にあるような壊滅的な状況は起こり得ない」との認識を示した。

日本の国立研究開発法人海洋研究開発機構(JAMSTEC)の研究員である熊衎昕氏は、「日本の南海トラフ沿いでは100年から150年ごとに巨大地震が発生している。最後に発生したのは1944年の昭和東南海地震だ」とし「巨大地震は必ずまた来る」と強調。その上で、「現在の科学や技術では、地震の規模や発生確率、津波の発生可能性を推定することは可能だが、発生時期を正確に予測することは依然として不可能だ」と語った。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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