中国がドイツの自動車部品サプライヤーを追い越しつつある―独メディア

Record China    2025年7月1日(火) 6時0分

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29日、仏RFIの中国語版サイトは、中国がドイツの自動車部品サプライヤーとしての地位を奪いつつあるとするドイツメディアの報道を紹介した。

2025年6月29日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国がドイツの自動車部品サプライヤーとしての地位を奪いつつあるとするドイツメディアの報道を紹介した。

記事が紹介したのは、ドイツ紙「ミュンヘナー・メルクーア」の報道。同紙は、中国が今後数年でドイツを抜き、自動車部品分野において高い市場シェアを占める見込みであることが最新研究により明らかになったと伝えている。

同紙によると、グローバルコンサルティング会社Berylls by AlixPartnersが発表した「グローバルTOP 100自動車部品サプライヤー調査」において、ランクインした欧州企業34社のうち27社が昨年の売上高が対前年比で減少した。特にドイツのサプライヤーは厳しい状況にあり、19〜24年にドイツの国内総生産GDP)が19%増加した一方で、自動車部品業界の成長率は8%にとどまっており、長年世界市場で保ってきた優位性が徐々に失われているという。また、日本もランクイン企業の売上高シェアが5年間で7%減少するなど苦戦を強いられているとのことだ。

同紙は一方で、中国のサプライヤーが急速に台頭していると指摘。19〜24年の5年間で華為技術(コネクテッド技術)、恵州徳賽(コックピットエレクトロニクスなど)、寧波拓普(騒音・振動制御部品など)、寧波華翔(車両内装およびトリム部品など)の4社が新たにトップ100社にランクインしたほか、中国勢の売上高が5年間で2.4倍の急成長を遂げたこと、昨年の業界売上高トップ10のうち中国企業が7社入ったことなどを紹介している。

また、現状の業界シェアではドイツと日本がそれぞれ20%を占めてリードしているものの、両国は減少傾向にあり、急速に成長している中国が今後5〜8年で両国を追い抜くとBeryllsの専門家が予測したことを伝えた。

同紙は、現在の自動車サプライチェーンにおいて、企業の規模や伝統的な地位はもはや成功の鍵ではなく、柔軟性や技術的関連性、そして不確実な時期に迅速な意思決定を下す能力こそが、勝利を決定する要因になっていると評した。(編集・翻訳/川尻

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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