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中国メディアの環球時報は21日、「中国がフライドポテト超大国になる」とするカナダの農業ニュースサイト、ウエスタン・プロデューサーの記事を紹介した。
中国メディアの環球時報は21日、「中国がフライドポテト超大国になる」とするカナダの農業ニュースサイト、ウエスタン・プロデューサーの記事を紹介した。
記事はまず、鉄鋼や電気自動車(EV)、携帯電話、レアアース(希土類)鉱物、その他数多くの製品の輸出で世界をリードしている中国が世界制覇を目指す次のターゲットがフライドポテトだと伝えた。
記事によると、ここ数年、中国産の冷凍フライドポテトがインドネシアやフィリピン、日本などで市場シェアを奪ってきた。これは、安価な中国産との競争に苦戦している北米のフライドポテト輸出に圧力をかけている。カナダジャガイモ生産者連合のゼネラルマネジャー、ビクトリア・スタンパー氏によると、世界のジャガイモ加工業界で多くのことが起こっている。中国とインドがアジア市場で急速にシェアを奪い合っている。
オランダのDCAマーケット・インテリジェンスは4月下旬、中国が「冷凍フライドポテト大国」として急速に台頭しているとする報告書を発表した。それによると、KFCやマクドナルドなどのファストフードチェーンが中国で拡大を続けており、フライドポテトの需要がさらに高まっている。中国は2019年まで冷凍フライドポテトの輸入に頼ってその需要を満たしていたが、22年にはフライドポテトの純輸出国となった。
ポテト・ニュース・トゥデーによると、中国のジャガイモ加工ブームの中核を成しているのが大規模な投資だ。中国の「ジャガイモの都」と呼ばれる内モンゴル自治区ウランチャブでは米食品加工会社のラムウェストンが23年11月に最先端の加工施設を開設した。
中国は現在、国内市場に供給しつつ日本など近隣諸国に輸出するのに十分な量の冷凍フライドポテトを生産している。中国が東アジアの市場シェアを獲得したことで、フライドポテトの貿易の流れが変わり、北米のジャガイモ生産に影響を及ぼしている可能性がある。
カナダは冷凍ジャガイモ製品の主要な輸出国で、23〜24作物年度の輸出額は27億ドル(約3942億円)に達した。輸出の大部分は米国向けで、米国はカナダからの供給のおかげで日本などへのフライドポテト輸出が可能になる。しかし、日本が購入しなければ、米国の輸出量は減少し、カナダ産フライドポテトの需要も減少する。
カナダと米国ではジャガイモの栽培面積が減少している。スタンパー氏によると、加工業者らは、カナダの二つの州でなぜジャガイモの需要が減るのかをきちんと説明していない。しかし、米国の関税の脅威が要因となる可能性もある。今のところ、米国に輸出されるカナダ産フライドポテトには関税はかからないが、関税のリスクが今春、大きな不確実性を生み出した。(翻訳・編集/柳川)
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