日本の病院に入院したら驚き=「信じられないほど良かった」―在日中国人

Record China    2025年6月19日(木) 8時0分

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日本の病院に入院したところ驚いたとの投稿が、中国のSNS上で大きな反響を呼んでいる。

日本の病院に入院したところ驚いたとの投稿が、中国のSNS上で大きな反響を呼んでいる。

在日中国人ブロガーの「陳生大王」氏は17日、中国のSNS・微博(ウェイボー)アカウントで、大腸ポリープの手術のために神奈川県内のある病院に数日間入院した時の体験を紹介。「付き添いは不要で、家族の看護も必要ない。日本の病院はむしろ家族の登場を望まず、面会するのも難しい。面会できるのは直系の親族のみで、1日最大15分までだ」と説明し、「これを聞くと、患者はもう死にかけているのかと思うかもしれないが、ペットの猫が動物病院に入院した時も同じくらい厳しかった」と振り返った。

その上で、入院当日には看護師が入院に際しての注意事項が書かれた紙を持ってきたとし、そこには「階下に降りてはならない」「できるだけ病室内にいること」「外部と接触があった場合は隔離されること」などが記されていた。これについて同氏は「日本では無菌性が重視され、面会はリスクを増やし、患者を疲れさせ、他の患者にも迷惑になる。そのため、入院すると、飲食・排せつ・睡眠・入浴・看護などはすべて看護師が担当する」とした。

そして、「この制度の利点は、患者が十分に休息でき、家族も付き添いのために仕事を休む必要がないことだ。特に独居老人などは、誰も看護してくれないという心配をしなくて済む」とする一方、「欠点は、毎朝目が覚めるたびに自分の『刑期』があとどれくらいかを数えるようになること」と、厳格であるが故に若干不自由になる入院生活をユーモアを交えて語った。

同氏は「私は手術の前日に入院した。病院で1日中ただ過ごすだけかと思っていたが、看護師との食物アレルギーなどに関する面談、薬剤師との薬物アレルギーなどに関する面談、施設の案内、医師の診察および手術方法に関する説明があった」と紹介。「また、当日の起床から手術に至るまでの全過程を再現したビデオ(なんと中国語版)を見せてくれた」と説明した。

このほかにも、中国語で手術に関する説明が書かれた冊子を渡された上に、看護師が日本語で読み上げた後に中国語が分かる医師がそれを中国語に翻訳して読み上げるという流れが一通り続いたという。この読み上げは術後のリカバリー時にも各段階で行われたといい、同氏は「もう気が狂いそうだった」と振り返った。

同氏は、「これはおそらく『バカ防止措置』だろう。患者が真剣に読まなかったせいで治療等に支障が出るのを防ぐためだ。これには確かに利点もある。手術となるとどうしても緊張するもので、流れや注意事項が明確になっていれば心理的に安心感も得られる」と推察した。

また、手術から3日後に医師がやってきて、パソコンで手術中の写真を見せながらどのような手術だったかを説明したという。同氏は初め「患者に対して責任感が強すぎるんじゃないか」と思ったというが、「写真があることで、病院と患者の間のトラブルリスクを回避できる。ミスがあったかどうかが可視化される」とその利点にも言及した。

そして、「医師や看護師の態度が信じられないほど良かった」とし、「評判の良い病院ではあったがそれでもこちらが戸惑ってしまうほどだった。医師と看護師は、全員が満面の笑みで、非常に親切で穏やかで、驚くほど熱心だった」と称賛。「看護師は毎日5回病室を回り、入室のたびに必ずドアをノックして同意を得てから入り、職員証を見せて、名前と、今から何をするかを説明した」と解説した。

ほかにも、看護師は食事のたびに薬を時間通りに飲んだか確認しに来たり、手術当日は起き上がれなかったためストローを刺したミネラルウオーターをずっと飲ませてくれたりしたこと、清掃スタッフもいつも笑顔で部屋には同意を得た後でしか入ってこず、床、トイレ、洗面台の担当は3チームに分かれて時間を分けてやってくることを紹介した。

同氏は、医師や看護師が患者に対して常に優しく接することができる背景には病院の無理のない勤務体系があるとも言及したほか、今回は個室を利用したため1日1万6000円ほどかかったものの一般病室の場合は入院費は無料で1日3食1380円、手術費も3割負担な上、自身で保険に加入していたことから今回の手術・入院はトータルで0円になる見通しと説明した。同氏は病院のフロアや病室内、病院食などを撮影した動画を投稿しており、この中でも非常に清潔でサービスが行き届いていることを称賛している。

この話題は微博で注目を集め、関連ワードがトレンド入り。ネットユーザーからは「わあ、本当にいいなあ」「うらやましい。人が人として扱われている」「これなら入院が一切怖くないね。本当にすごく良い」「静かで、すべての流れが明確化されている。私にピッタリだ」「うらやましい。手術を受けて入院したことがある患者として、こういう静かでゆっくり休める環境が本当にうらやましいよ。廊下で大声で電話する人もいないし、他の患者の家族が見舞いに来て談笑することもないし、清掃員が朝の5時や6時にバッと明かりをつけて床を拭き始めるようなこともない。本当にうらやましい」「これはちょっと良すぎ。(中国で)婦人科の手術で入院した時、大部分の病室は男性の家族が付き添っていて、男女が同じ部屋にいる気まずさは言うまでもなく、においがきつくて部屋の前を通るだけでもむせ返るほどだった」「これこそ本当の、心のこもった患者へのケア。これほどのサービスが受けられる日本こそ、独身者にとって最適な老後の国だと思う」といったコメントが寄せられている。(翻訳・編集/北田

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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