中国・貴州省畢節市の山に巨大な亀裂が発生した。中国メディアの瀟湘晨報が5日に伝えた。

同市金沙県安洛郷大賢村の現場で上空から撮影された写真には、山の頂上から麓まで大きな亀裂が走っている様子が写っている。この亀裂は付近の村の住人が今月1日に木を切りに山には行った際に確認されたものだといい、周囲の複数の山にも同様の亀裂があり、裂け目は「底が見えないほど深い」という。

村民の話では、現地には炭鉱があり、18年にわたり採掘が続いている。2019年頃から山に亀裂ができ始めたが、当初は軽微だったため問題視されなかったという。ある村民は「炭鉱の地下で爆破が行われると家の中にいても音が聞こえ、ドアや窓が振動する」と話しているという。

安洛郷の地元政府の職員は「すでに状況を把握している。第三者機関による調査を調整中で、安全が確保されるよう対応している。具体的な状況については上級部門への確認が必要」と述べた。また、金沙県自然資源局の職員は「現地の状況を把握したうえで対応を検討し、準備が整い次第、安洛郷政府に通知する」とした。

中国メディアの新京報によると、現場がある大賢村では23年にも山崩れが起きている。（翻訳・編集/北田）