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韓国の大統領に革新系・共に民主党の李在明氏が就任。主要各紙は社会の分断が一段と進行する中、「国民統合」に向けてリーダーシップを発揮するよう、こぞって求めた。写真は李在明韓国大統領。
韓国の大統領に4日、革新系・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)氏が就任した。韓国では昨年12月の尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領による「非常戒厳」発動で政治や社会の分断が一段と進行。主要各紙は社説で新大統領に対し、「国民統合」に向けてリーダーシップを発揮するよう、こぞって求めた。
3日投開票の大統領選で李在明氏は49.42%を得票。41.15%だった保守系・国民の力の金文洙(キム・ムンス)候補らを退けた。
聯合ニュースなどによると、李氏は就任演説で「憎しみや嫌悪だけでなく、認め合い協力しながら共に生きていくような世の中をつくる」と強調。分断の克服に向けた決意を示した。
保守系の中央日報は「国民統合の約束を忘れてはならない」との社説を掲載。「今、李氏には勝利を祝う余裕さえない。何よりも韓国社会が病んでいる最悪の重病は日増しに深刻になる陣営葛藤だ」として、「今回の大統領選挙もネガティブで始まり誹謗(ひぼう)戦で終わった。政策公約は低級な攻勢の中に埋もれてしまった。選挙が終わった後、相手への深い憎しみだけが残った。激しい対立の傷を癒やす責務が新しい大統領に与えられた」と述べた。
続いて「(国会で共に民主党が過半数を占める)李在明政府は(民主化が実現した)1987年年以降、最も強力な政府と評価される。立法権と行政権をすべて掌握した」と説明。「必要な政策を速かに推進することができるという期待と過激支持者に巻きこまれて独善を突き進むという懸念が同時に出ている。『絶対権力は絶対腐敗する』という言葉が外れることを願うばかりだ」とした
そして「李氏が初めて持つ権限を統合に注ぐことを期待する」と指摘。「他の候補に票を与えた半分の有権者にも大切な国民として仕えるなら、新しい大統領の支持基盤もまた広くなる」と訴えた。
革新系のハンギョレ新聞は社説で「当選は国民が内乱の審判と民主主義回復の熱望を李氏に全面的に与えた結果だ」と歓迎。同時に「基本姿勢は国民統合でなければならない。李大統領の当選自体がこれまでの混沌と分裂を終わらせ、統合の新時代を開くという意味がある」と強調した。
さらに「大統領選の結果は李大統領を支持しない国民も半数近くいるという意味でもある」と言及。「李大統領は尹前大統領とは正反対に支持者だけの大統領ではなく、国民すべての大統領として、包容の政治と統合の国政を展開しなければならない」と論じ、「統合の意志は大統領室の上層部や内閣の構成における幅広い不偏不党の人事によって示すことができるはずだ。国民との直接対話や記者会見の定例化などの活発な意思疎通も期待する」と呼び掛けた。(編集/日向)
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