中国の科学者、先史時代の母系社会組織の存在を確認

CRI online    2025年6月5日(木) 18時30分

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中国の科学者が分子遺伝学的証拠に基づいて、中国東部山東省広饒県の傅家遺跡で、今から4750年以上前に二つの母系氏族で構成された社会形態が存在していたことを確認しました。

中国の科学者が分子遺伝学的証拠に基づいて、中国東部山東省広饒県の傅家(ふか)遺跡で、今から4750年以上前に二つの母系氏族で構成された社会形態が存在していたことを確認しました。

この成果は先史時代に母系社会組織が存在したことを世界で初めて確実に証明したもので、中国の新石器時代の母系社会の具体的構造を分子遺伝学的証拠によって実証した初めての例です。これにより、母系社会の遺伝学的手がかりは最も古くてもヨーロッパの鉄器時代までしかさかのぼれないという従来の認識を覆しました。この研究は山東省文物考古研究院と北京大学などが共同で行ったもので、これに関する論文は4日に国際学術誌『ネイチャー』に掲載されました。

傅家遺跡は大汶口(だいぶんこう)文化後期の遺跡で、約4750年前から4500年前の時期に属します。考古学的調査では、南北の二つの区域から、それぞれ独立した墓地群が発見されました。

遺伝学的分析によると、墓地の分区と母系遺伝の特性との間に顕著な対応関係が認められました。研究チームは墓地内に1親等から3親等までの複数の親族関係の集団が存在することを発見しました。その中で、墓地をまたぐ2親等の親族関係が「母系に従った埋葬」の葬送習俗を直接的に裏付ける遺伝学的証拠となりました。

北京大学バイオメディカル先端イノベーションセンターの黄岩誼研究員によると、「ミトコンドリアDNAは母親からのみ受け継がれるが、これらの墓地に埋葬された人々は同じミトコンドリアDNAを保持していた。このような母系遺伝パターンの統一性は、二つの墓地の集団がそれぞれ異なる単一の母系祖先に由来することを強く示唆している」ということです。(提供/CRI

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