BYD、欧州に超高速充電ステーション網を構築へ

CRI online    2025年6月5日(木) 11時50分

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BYDは欧州市場において電気自動車用の超高速充電ステーションネットワークを展開する計画を明らかにしました。

中国の自動車メーカー、比亜迪BYD)は、欧州市場において電気自動車(EV)用の超高速充電ステーションネットワークを展開する計画を明らかにしました。BYD副総裁の李柯氏が3日、ベルギーの首都ブリュッセルで語ったもので、この取り組みは欧州のEV市場に新たな変革をもたらすと期待されています。

李氏によれば、今回の充電ネットワークは従来の常識を覆すほどの革新性を備えています。BYDが採用する最新技術により、EVの充電時間を飛躍的に短縮し、ガソリン車の給油時間に匹敵する水準に近づけることが可能になります。使用される1000ボルトの高電圧アーキテクチャーは、すでに中国国内で販売されているBYD車に搭載されており、対応する電池はこの超高速充電に適合しています。

具体的には、わずか5分間で航続距離400キロ分の充電が可能であり、李氏はこれを「ゲームチェンジャー」と表現しています。また、このシステムは既存の電池技術にも対応しており、従来より充電時間を20~30%短縮できるとしています。

充電ステーションの展開については、今後12カ月以内に欧州で正式にサービスを開始する予定です。まずはBYDの販売代理店に直接設置する形で進められ、並行して現地企業とのパートナーシップも模索しながら、広範なネットワーク整備を加速していく方針です。

また、充電インフラの整備にとどまらず、BYDは2030年までに欧州市場で主要な自動車ブランドの一つになることを目標に掲げています。その実現に向けて、今年中にハンガリーに生産拠点を設けるほか、同国の首都ブダペストに研究開発センターと欧州本社を新設し、現地での製造・開発体制を強化していきます。

実際にBYDの欧州市場における成長は著しく、現在、月間販売台数が10%のペースで増加しています。李氏は「われわれは欧州で組み立て、欧州で販売する。長期的な発展にコミットしている」と述べ、今後さらに複数の生産拠点を設ける可能性も示唆しました。

BYDの一連の取り組みは、同社の技術力と成長戦略を象徴するものであり、欧州のEV市場に新たな活力をもたらすものとして、今後の動向が注目されます。(提供/CRI

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