中国の人型ロボット、ダンスや宙返りを超えてより一層の高みを目指す―シンガポールメディア

Record China    2025年6月8日(日) 21時30分

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環球時報は5日、「中国の人型ロボットは、ダンスや宙返りを超えてより一層の高みを目指している」とするザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。写真は中国の伝統楽器の古筝を弾くロボット。

中国メディアの環球時報は5日、「中国の人型ロボットは、ダンスや宙返りを超えてより一層の高みを目指している」とするシンガポールメディア、ザ・ストレーツ・タイムズの記事を紹介した。

記事はまず、人型ロボットについて、「その商業的実現可能性については疑問があるにもかかわらず、中国ではそれに対する熱狂の波が衰える気配が見られない。この分野は、中国が科学とイノベーションにおける世界的リーダーシップを追求する象徴となり、新興テクノロジーへの参入に熱心な企業や投資家を引き付け続けている」と伝えた。

記事は「この分野には資金も流入している」とし、2025年に入ってからの人型ロボット関連の投資額は24年通年を上回っているとし、「人型ロボットはロボット産業の発展トレンドだ。しかし現段階では、最大の問題は現実世界での応用にある。投資家は単に次のホットなコンセプトだけでなく、コストを削減し効率性を高められるかどうかに関心を持っている」とする中国の商用サービスロボット開発企業、広州インボットテクノロジーのディレクターの声を紹介した。

記事によると、人工知能(AI)を駆使したロボット工学、いわゆる「エンボディドAI」は、中国にとって国家の重要課題だ。今年初めて政府の年間事業計画に盛り込まれ、当局は同分野に惜しみない資金を投じている。北京、上海深センなどのハイテク大都市を含む地方自治体もロボット工学やAI分野に数十億元規模の投資ファンドを設立している。民間企業も人型ロボットを開発するスタートアップに投資している。人型ロボットは旧正月特番で民族舞踊を披露して人々の心をつかみ、宙返りをしたり自転車に乗ったりマラソンレースに出場したりロボット同士でキックボクシングをしたりする動画がSNS上で拡散した。

記事は一方で、「一部の投資家は、この業界を取り巻く宣伝が過剰になっているのではないかと懸念し、ロボットが商業的に意味を持つのか疑問視している」とし、「ロボットは、人間で言えば小学校1年生か2年生みたいなものだ。今すぐに金を稼げると期待するのは、あまり現実的ではないと思う。人型ロボットの購入で損益分岐点に達するまでにどれくらいの時間がかかるかを計算する段階にはまだ達していない。むしろ、ロボットが実際に顧客のニーズに応えられるかどうかを見極めることに焦点が当てられている」とする中国のロボット開発スタートアップ、PaXini Techの共同創業者の声を紹介した。(翻訳・編集/柳川)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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