中国メディアの参考消息は4日、「スペイン人の3人に1人が中国車の購入を検討しているのはなぜか」とするスペインメディア、エルコレオの記事を紹介した。

記事によると、スペインで中国車の購入への関心が高まっているのは、中国ブランドが競争の激しい市場で急速に地位を確立することを可能にしたいくつかの要因の組み合わせによるものだ。魅力的な価格や電動化と技術への取り組み、デザインと品質の進歩、販売店網の拡大が、スペイン市場における中国ブランドの継続的な成長に影響を与えている。

自動車購入を計画しているスペイン人10人のうち3人が中国ブランドを選ぶ可能性があることが、セテレムの最新の調査で分かった。年代別で中国車を購入する可能性が最も高いのが18〜24歳の若者で、中国車を購入する可能性があると回答した割合は平均を上回る43％に上った。主な理由は価格だ。

価格は購入を決める上で最も重要な要素だ。中国ブランドは、装備が充実し先進技術や魅力的なデザインを備えたモデルを、欧州や日本、韓国のブランドよりもはるかに低価格で提供している。

中国は、より費用対効果の高いバッテリーサプライチェーンと、低い人件費および生産コストにより、そのコスト削減分を消費者に還元している。多くの購入者、特に若い世代にとって、中国車のコストパフォーマンスは他に類を見ない。

中国の新型車は、欧州人の好みに合ったモダンで魅力的なデザインを特徴としている。素材や内装の仕上げも大幅に向上し、初めて車を購入する人の多くを驚かせている。

名爵（MG）や比亜迪（BYD）などの中国ブランドは、スペインで販売店とアフターサービスネットワークの拡大に多額を投資している。スペアパーツの供給体制が整備されるに伴い、中国ブランドの堅実性と信頼性に対する認識が向上しつつある。（翻訳・編集/柳川）