中国のドリンクチェーン「蜜雪冰城」の店舗で、女性店員が泣きながら仕事をする様子を写した動画が話題になっている。中国メディアの瀟湘晨報が伝えた。

動画が撮影されたのは3日、浙江省温州市の店舗。配達員の男性が同店で商品を受け取ろうとしたところ、女性店員が泣きながらドリンクを作っていることに気付いた。キッチン内ではデリバリーの注文票が数メートルに渡って床に伸びていたが、勤務していたのはその女性1人だった。男性は30分ほど前にも同店舗を訪れており、その時から女性が1人で店を回していたという。

泣きながら慌ただしくドリンクを作る女性に、男性は「泣かない、泣かない。ゆっくりでいいよ。いつも通りでいいんだ」と慰めの声をかけた。「同僚はどうしてまだ来ないの？」と尋ねると、女性は「分からない…」と消え入りそうな声で答えた。

中国のネットユーザーからは「蜜雪冰城はこんな働かせ方をしているのか」「人を増やせないのか」「店長は研修を受けた方が良い」「店長のせいだ。デリバリーの受付をストップすべき」「この女性は本当に責任感がある」「私なら店を放り出して帰る」「この配達員、優しいな。私が知っている配達員は暴言しか吐かない」「たぶん、特殊な状況だったんだろう。これだけを見て批判すべきじゃない」といった声が上がっている。

その後、同店の関係者だという人物が「女性は店長で、泣いていたのは家族とけんかしたからであって忙しかったからではない」と証言した。現地メディアが蜜雪冰城の本部に事実関係を確認したが、今のところ返答はないという。（翻訳・編集/北田）

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— 中国動画 (@RC00547555) June 4, 2025