「蛇」がモチーフのアニメ5作品―中国メディア

Record China    2025年6月13日(金) 19時0分

拡大

中国のポータルサイト・捜狐に「蛇」がモチーフのアニメ5作品を紹介した記事が掲載された。写真はひょうたん童子。

(1 / 2 枚)

中国のポータルサイト・捜狐に「蛇」がモチーフのアニメ5作品を紹介した記事が掲載された。

その他の写真

記事はまず、「『蛇』という神秘的で力強い存在は、アニメの世界においてしばしば重要な役割を担っている。知恵の象徴であったり、危険の代名詞であったり、あるいは神秘的な力の化身として、多彩な魅力を持ってさまざまな物語を行き来する。次に紹介する5作品は、蛇を中心的要素とし、視聴者を視覚と精神の両面において魅了し、異世界へと誘う作品である」とした。

記事は1作目に「NARUTO-ナルト-」を挙げ、「同作の広大な世界観において、蛇は一貫して重要なモチーフとして描かれている。その中でも印象的なのは、三忍の一人である大蛇丸(おろちまる)と口寄せ動物のマンダ、白蛇仙人(はくじゃせんにん)である。マンダは、かつてはサスケとデイダラの戦闘時に召喚され、巨大な牙が圧倒的な攻撃力と支配力を示している。大蛇丸は不老不死を追い求める中で、自身の肉体を改造する術を使い、あたかも蛇の『脱皮』のように形態を変化させていった。その変貌は、蛇が象徴する『再生』のイメージと彼の野望を結びつけるものである。作中には、龍地洞の主である白蛇仙人も登場する。彼は半人半蛇の姿を持ち、仙術の使い手として、薬師(やくし)カブトに仙術を授ける役割を果たす。『NARUTO-ナルト-』の世界において蛇は、単なる戦闘演出にとどまらず、登場人物たちが生命の本質を探求する姿をも象徴している」と論じた。

2作目には「ひょうたん童子」を挙げ、「中国アニメ史における金字塔的作品で、蛇の妖怪が悪役の完成形として描かれている。彼女が繰り出す妖術は7人のひょうたん兄弟を次々に苦しめた。西洋の蛇の怪物に見られる恐怖感とは異なり、1986年制作のこの切り絵風アニメでは、彼女に東洋的な古典美を与えている。柳のような眉、切れ長のつり上がった目、尖った顎などにより、蛇の妖艶さと古代の美女像が見事に融合されている。彼女が封印を破り地底から現れる場面は、今なおアニメ史における名シーンとして語り継がれ、彼女が唱える呪文も世代を超えて記憶されている。サソリ大王とのコンビは、狡猾さと権力欲を見事に描き出しており、何世代にもわたる子どもたちの心に深く刻まれた蛇の悪役となっている」と述べた。

「蛇」がモチーフのアニメ5作品

3作目は「犬夜叉」だとし、「同作では日本神話に登場する蛇の要素が大胆に再解釈されている。かつて東国を支配していた竜骨精(りゅうこつせい)は、山を貫くほどの巨大な存在として描かれる。奈落(ならく)によって封印が解かれた後、犬夜叉(いぬやしゃ)が『鉄砕牙』でその頭蓋を切り裂く場面は、蛇が象徴する『死と再生』というイメージを鮮やかに表現している。また、蛇骨(じゃこつ)というキャラクターも特筆すべき存在である。彼は蛇腹の仕込み刀・蛇骨刀を操る敵役で、まるで生きている蛇のようにしなやかに攻撃する。この武器は蛇の柔軟性を戦闘美学に変換しており、『犬夜叉』の中でもっとも印象的な蛇系キャラクターとなっている」と説明した。

4作目は「鬼滅の刃」だとし、「同作における蛇柱・伊黒小芭内(いぐろおばない)は、その名の通り蛇を象徴とする柱である。口を覆う包帯、オッドアイ、そして鏑丸(かぶらまる)という名の白蛇が常に肩に巻きついている。彼の使う『蛇の呼吸』には、斬撃の軌道やタイミングに蛇の動きを模した技巧が取り入れられている。家族から特別な存在として扱われ、蛇の姿をした鬼に口元を裂かれた過去を持つ彼にとって、蛇は社会との断絶を象徴する存在でもあった。一方で、白蛇の鏑丸は、彼を唯一理解する存在である。恋柱・甘露寺蜜璃(かんろじみつり)とともに無限城で共闘する場面では、蛇の持つ陰柔さと武士の剛直さが見事に融合され、ビジュアル演出としても秀逸であった」と評した。

5作目には「ONE PIECE」を挙げ、「同作に登場する『女ヶ島(アマゾン・リリー)』は、女性だけ生まれる『九蛇』という民族によって治められている。女帝のボア・ハンコックは『蛇姫様』とも呼ばれる存在で、その美しさと覇気による威圧感を兼ね備えており、彼女の『メロメロの実』の能力は、敵を石化させる点からギリシャ神話の蛇の髪を持つ怪物・メデューサを連想させる。また、彼女の妹であるサンダーソニアとマリーゴールドも戦闘時には蛇首の怪物へと変身する。女ヶ島の住民たちが蛇型の武器を手に戦う姿は、女性の強さと蛇の権威が視覚的に強調されており、『ONE PIECE』における独自の文化設定の一端を担っている」と言及した。

そして、「東洋の神話から現代のファンタジー作品に至るまで、蛇は常に変幻自在な文化の象徴として登場し続けている。アニメ作品に登場する蛇は力の具現であったり、運命の暗示であったり、運命の隠喩であったり、あるいはキャラクターの成長を映す鏡としても描かれている。鱗が光と影の中できらめき、蛇の舌が空気を震わせる時、二次元世界における蛇たちは、その独特な魅力で、視聴者を神秘と想像に満ちた幻想の旅へと誘ってくれるのである」と結んだ。(翻訳・編集/岩田)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

この記事のコメントを見る

noteに華流エンタメ情報を配信中!詳しくはこちら


   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携