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3日、東森新聞は、「7月に日本に大地震がやってくる」という情報について、台湾のファクトチェックセンターが見解を示したことを報じた。写真はたつき諒氏の「私が見た未来 完全版」。
2025年6月3日、台湾メディア・東森新聞は、台湾などのネット上で広がっている「7月に日本に大地震がやってくる」という情報について、台湾のファクトチェックセンターが見解を示したことを報じた。
記事は、近ごろ台湾などのネット上で「25年7月5日、日本に大地震が起きる」という情報が拡散し、パニックを引き起こしていると紹介。台湾のファクトチェックセンターがこのほど、情報の出どころや信ぴょう性に関する見解を発表したことを伝えている。
記事によると、ファクトチェックセンターは「25年7月5日、日本に大地震が起きる」という情報が日本の漫画家、たつき諒氏の作品「私が見た未来 完全版」に由来すると指摘。たつき氏の災害予言は元々SFや怪談、都市伝説を好むコミュニティでのみ流通していたものの、過去の作品で東日本大震災など複数の災害を「予言」し的中させたという口コミが広がり、影響力が徐々に拡大していったと分析した。
また、台湾では都市伝説を扱うインフルエンサーが取り上げ、たつき氏の作品の中国語版が出版されたこともあって「予言」の内容が昨年ごろから広まり始め、特に今年3月に入って爆発的に増加したと説明。ファクトチェックセンターのLINE(ライン)チャットボットが受け取った関連情報のデータによると、関連情報は昨年6月時点ですでに出回っており、今年2月に増加し始めて4〜5月にかけてピークに達したと紹介した。
さらに、情報が急速に拡散した背景として、大地震が差し迫っていることに対する人々の恐怖と不安の高まりとともに、センセーショナルや文言やAI生成画像が数多くのショート動画に用いられ、さらなるパニックを引き起こしていることを挙げた。
ファクトチェックセンターは「現在、地震のタイミング、海底断裂、超巨大津波を正確に予測できる技術は存在しない」とした上で、「ネット上で広まっている多くの動画はAI生成されたものであり、専門家の発言というのもうそ。架空の災害ルートをシミュレートし、本物のように見せかけてパニックを引き起こしているものまである」と警告。記事は、たつき氏本人も専門家の助言に耳を傾けることを推奨していると伝えた。(編集・翻訳/川尻)
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