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3日、仏RFIは、中国政府がレアアースの輸出規制を強化したことについて、米国に続きドイツの自動車業界団体も部品不足による生産停止の可能性を警告したと報じた。
2025年6月3日、仏国際放送局RFI(ラジオ・フランス・アンテルナショナル)の中国語版サイトは、中国政府がレアアースの輸出規制を強化したことについて、米国に続きドイツの自動車業界団体も部品不足による生産停止の可能性を警告したと報じた。
記事は、中国政府が4月に自動車などの製品に欠かせない重要なレアアース製品の輸出について、国の主管当局による許可を義務付けたと紹介。中国が外交カードとしてレアアースに関する規制措置を利用しているとの見方が広がっていることを伝えた。
その上で、ドイツ自動車工業会(VDA)のヒルデガルト・ミュラー会長は英ロイターに対し「有効な許可を持つ製品でさえ通関手続きに遅延が発生しており、サプライヤーが自動車の安定生産に不可欠な重要部品を製造できなくなっている」とする声明を出したことを紹介した。
また、ドイツの自動車部品メーカーであるボッシュが先週、中国による輸出規制強化によりサプライヤーが困難な状況に陥っている状況を明かしたとし、ミュラー氏が「状況が早急に改善されなければ、生産遅延、さらには生産停止が不可避になるだろう」と警告したことを伝えている。
記事は、中国によるレアアース規制に対して、ゼネラルモーターズ(GM)やトヨタ、フォルクスワーゲン、現代などが参加する米国およびインドの業界団体も「レアアースを必要とする重要部品(変速機、センサー、カメラなど)をサプライヤーが製造できない場合、数週間以内に工場が閉鎖する可能性がある」と警鐘を鳴らしていることを紹介。大手自動車メーカーなどの幹部がレアアース輸出許可手続きの迅速化を求めて中国当局の担当者との面会を求めていると報じた。(編集・翻訳/川尻)
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