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韓国・中央日報は6月3日、韓中暫定措置水域(PMZ)周辺に浮かんだブイの様子を報じた。資料写真。
韓国・中央日報は6月3日、韓中暫定措置水域(PMZ)周辺に浮かんだブイの様子を報じた。PMZは2001年の韓中漁業協定により、韓国と中国が共同管理する水域をいう。
記事は、このブイは中国が海洋観測用と主張。その数は13個もあり、パネルが設置されていたり、高さが10mあったりするものなど、さまざまな形状のブイがあったとした。
記事は「ブイの実物写真が確認されたのは初めてだ」と指摘。中国がブイをさまざまな政治的用途で活用できる懸念もあるという。
韓国海軍が国会に提出した資料によると、中国が18年から約5年間の間にPMZ周辺に立てたブイには「監視や測量を目的としたブイ」との記載があった。そのほかにも、23年5月時点での3個のブイにも「中華人民共和国海洋観測部」「中国電力建設」などの表記も確認できたという。
記事は中国電力建設について、中国国務委員会傘下の100%国営企業「中国電力建設工事」を意味するのではと想定。ブイの中には二酸化炭素を観測する旨の表記もあり、海洋観測用という主張を裏付けるための意図的演出の可能性もあると伝えた。
韓国軍関係者も、ブイを開けてみない限りは軍事目的で活用するのかは分からないとコメントし、韓国外交部も関連した動向を注視中とした。
記事では、韓国のネットユーザーから「韓国も同じようなブイを設置しようよ」「このブイにどのような意味があるのかは、すぐに分かるかもしれない」「抗議しないのか」などとコメントが寄せられていた。(翻訳・編集/小林英介)
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