中国メディアの環球網は25日、「300万人のネットユーザーが選んだ『最もダサい軍事訓練服』、本当に新入生に着せるのか」との記事を掲載した。

【その他の写真】

記事によると、山東軽工職業学院はこのほど、微信（WeChat）公式アカウントで「新入生の軍事訓練服、決めるのはあなた！」と題し、軍事訓練服デザインコンテストのネット投票を呼び掛けた。候補は6作品で、投票できるのは1人1票。本来は学生や関係者らを対象にした投票だったようだが、一部の学生が投票サイトのリンクをSNSで共有したところ、爆発的に拡散された。

6作品のうち、最も注目を集めたのは6番目の軍事訓練服で、腕、胸、脚部分に大きなポケットが複数ついたデザインとなっている。ネットユーザーの間では「最も個性的な軍事訓練服」として話題になり、24日正午の投票締切時点で313万人余りが参加し、うち約272万人がこの6番目の作品に投票する事態となった。

ただ、実際のところ6番目の作品を「一番ダサい」と思って面白半分に投票した人が多いとみられ、ある卒業生が「今回選ばれた軍事訓練服については、ちょっと評価しづらい」と言葉を濁せば、入学予定の女子生徒は「みんなが6番目に投票しているのを見て空が落ちてきたかのよう（なショックを受けた）」と肩を落とした。

ネットユーザーからも「人は悪いことをしようとする時、本当に疲れを知らないな」「1番目…間に合わせ、2番目…正常、3番目…何これ、4番目…ちょっとひどい、5番目…ベトナムみたい、6番目…君に決めた！」「6番目は1～5を全部一つにまとめたみたい（笑）」「6番目なんて誰が選んでるのよ」「一番ダサいやつを着せてあげないと」といったコメントが寄せられている。

同学院の入試部の職員は「確かに学校が公式に主催したイベントだ。運営は学生工作部と国際ファッション学院が担当している。こんなに注目されるとは思っていなかった」と笑いながら話した。また、実際に6番目の候補が採用されるかどうかは「未定」とのこと。（翻訳・編集/北田）