中国人がゴムボートで台湾上陸、投稿動画も、「グレーゾーン作戦?」と台湾当局

Record China    2025年5月24日(土) 6時0分

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台湾の海岸に中国籍の男がゴムボートで上陸したり、ゴムボートで上陸したとする動画がインターネット上に投稿されたりしている。台湾当局は「グレーゾーン作戦」との見方を示した。写真は上陸した中国人。

台湾の海岸に中国籍の男2人がゴムボートで上陸したり、ゴムボートで上陸とする動画がインターネット上に投稿されたりしている。沿岸警備を担う海巡署(海上保安庁に相当)はゴムボートが中国の認知戦や武力攻撃と判断しにくい手段で圧力を加える「グレーゾーン作戦」の主要手段になっているとの見方を示した。

台湾・中央通信社によると、北部・桃園市の観音区の海水浴場に16日、ゴムボートで上陸した中国籍の男2人は親子。海巡署に見つかり、不法上陸の疑いで逮捕された。

父親は調べに対し、中国福建省の平潭県を出発したと供述。中国で迫害を受けたため、自由を求めて台湾に来たと話しているという。

18日に動画を投稿した男は「福建省の福州長楽空港周辺からゴムボートで桃園に到達した」と言及。動画には男が海上と砂浜を背景に自撮りをする光景が映されていた。男はその後、中国国旗を立てた後で中国に戻ったとしている。この動画はその後削除された。

海巡署で報道官を兼務する謝慶欽・副署長は、動画の分析を行ったとした上で、砂浜で撮影された映像は偽造されたものではないと説明。ただ、男が動画内で言った通り実際にゴムボートで密航して撮影したのか、協力者の下でフェイクを加えて撮影されたものかは不明で、道路に設置された防犯カメラの映像を確認しているという。

また、男が動画内で説明した燃料の持参量が想定される必要量をわずかに上回る程度だったことや脱水症状と日焼けが見られないことから、疑念もあるとした。

謝副署長は「不審物を探知するための赤外線サーモグラフィー機器の数が大幅に不足している」と指摘。小型の目標がグレーゾーン作戦や認知戦の主要手段になっていることを踏まえ、ハイテクな沿岸・海上監視偵察システムの設置が急務だとし、「特別予算での支援を求めていく」と述べた。

二つの事案について海巡署の担当者は記者団に対し、「中国は圧力戦術を使う機会を狙っており、中国共産党が再び同じような戦術や動画を使って政治作戦を仕掛け、台湾の民心を乱す可能性は否定できない」と語った。(編集/日向)

※記事中の中国をはじめとする海外メディアの報道部分、およびネットユーザーの投稿部分は、各現地メディアあるいは投稿者個人の見解であり、RecordChinaの立場を代表するものではありません。

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