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21日、中国のポータルサイト・捜狐に、日本のアニメ「月刊少女野崎くん」を実写化した中国のドラマ「開画!少女慢」に関する記事が掲載された。写真は開画!少女慢。
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2025年5月21日、中国のポータルサイト・捜狐に、日本のアニメ「月刊少女野崎くん」を実写化した中国のドラマ「開画!少女慢」が今月22日より中国の動画配信サービス・愛奇芸(iQIYI)で独占配信されることについて、両者の違いを分析した記事が掲載された。
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記事は「開画!少女慢」のあらすじについて、「大学2年の数学科に通う、ミステリアスな秀才・陸也奇(ルー・イエチー)は、誰にも知られていないプロの少女漫画家という裏の顔を持っている。理系の学生である彼は、本来は少年漫画家を志していたが、さまざまな偶然が重なり、理解が乏しい少女漫画家の道を進むことを決意したのだ。そんな彼に想いを寄せていた女子学生・左千黛(ズオ・チエンダイ)は、告白に失敗した後、思いがけず彼の制作チームに加わることになる」と紹介した。
続けて、「陸也奇は千黛と出会ってから、新たな創作のインスピレーションを得るようになり、2人の関係が深まるにつれて、彼の創作への情熱も高まっていく。漫画の制作チームが次第に拡大していく中で、新たなチャンスと試練が次々と訪れる。未知なる困難に直面する中、メンバーたちは迷い、疑い、衝突を経験しながらも、最終的には強い結束を持つチームへと成長する。小さな作業部屋で、青春、友情、そして夢が交差する物語が繰り広げられるのだ」と説明した。
次に、原作となった日本のアニメ「月刊少女野崎くん」について、「物語は高校生の佐倉千代(さくらちよ)の告白から始まる。彼女の想い人は、同級生で身長190センチの野崎梅太郎(のざきうめたろう)だったが、思いがうまく伝わらず、千代は有名な少女漫画家だった野崎のアシスタントをすることになってしまう。同作は少女の繊細な感情描写で知られるが、野崎自身は極端に鈍感で恋愛経験も皆無。彼の漫画に登場するキャラクターのモデルは、意外な魅力を持つ個性派な友人たちばかりである」と紹介した。
記事は、「この2つのあらすじを読み比べてみると、日中それぞれの作品の違いが理解できるはずだ。日本のアニメでは、主人公が高校生であるのに対し、中国のドラマでは大学生になっている。高校生と大学生はわずかな差であっても、その意味合いは天と地ほどに違う。日本のアニメが高校生を主人公に設定するのは、より純粋で、少女らしさを描きやすいためである。一方、大学生で『中二病』や『少女らしさ』を維持していると、視聴者に『わざとらしい』『不自然』だと感じさせてしまう恐れがある。そのため、ドラマ化された『開画!少女慢』は、必ずしも好意的に受け取られるとは限らない」と述べた。
また、「日本のアニメは繊細な感情描写に強くこだわる。こうした細かい描写は俳優による演技では再現が難しいこともある。そのためアニメファンの多くからは、実写化した際の不満がよく聞かれる。この不満は日本のアニメのみならず、中国のアニメを実写化した際も同様である。そもそもドラマの語り口は、アニメほど自由度が高くない。こうした背景から見ても『開画!少女慢』はアニメファンではなく、出演俳優のファンをターゲットにした可能性が高い」と論じた。
さらに、「日本のアニメのドラマ化には、もう一つ『中国には改編できるオリジナル作品がないのか。なぜ他国の作品ばかりを原作にするのか』との疑問が投げかけられる。この疑問に明確な答えを出すのは難しい。実際、中国の映画やドラマは外国作品に依存した制作姿勢が目立つ。それが、ある意味『手っ取り早く結果を出せる』方法であることも否めない。このドラマが非常に面白く、優れた作品である可能性もゼロではない。ひとまずは配信開始を待ち、作品を見て改めて評価しよう」と言及した。(翻訳・編集/岩田)
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